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赤ちゃんの乳歯ケアのすべてがわかる!「早期からはじめる親子いっしょの乳歯ケア」勉強会レポート

2017/9/8
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早期からの乳歯ケアについて学ぶ「早期からはじめる親子いっしょの乳歯ケア」勉強会が2017年7月にピジョン本社で開催されました。「子育て歯科」を提唱する歯科医の先生の講演や、乳歯ケアグッズの展示など、さまざまな角度から乳歯ケアについて考えた勉強会の様子をレポートします!

日ごろから乳歯ケアについて関心を持つママとパパをお招きし、「早期からはじめる親子いっしょの乳歯ケア」勉強会がピジョン本社で開催されました。出産・育児関連メディア関係者の方にも多数ご来場いただき、乳歯ケアについての関心の高さが伺える勉強会となりました。

倉治先生の公演

まず最初に、東京都大田区でクラジ歯科医院を開業され、生活習慣を整えるなど大事に子育てをしていくと、歯と口も健康になる「子育て歯科」を提唱している倉治ななえ先生による講演が行われました。

子育て歯科

年齢を重ねても、歯が数多く残っている人ほど長寿で、認知症にもなりにくい医学データを取りあげ、「歯が健康だと、元気で長生き」である日本の現状について紹介。そして、乳歯が虫歯になると永久歯の歯並びなどに影響があるため、早期の乳歯ケアが大切であることをわかりやすくお話しいただきました。

乳歯ケアは家でのホームケアと、歯科医院でのプロフェショナルケアの二軸が必要であること。ホームケアは、まず歯磨き習慣を付けること。さらに、歯を強くするはたらきがあるフッ素が入った歯磨き剤を使った仕上げ磨きを行うこと、酸をつくらずミュータンス菌を減らすはたらきがあるキシリトール入りのタブレットを摂ることが効果的とのことです。

また乳歯ケアを始めるのは「乳歯が生える前」からが最適だそうです。というのも生まれた時、赤ちゃんの口の中には虫歯の原因となるミュータンス菌はいないのですが、だ液を介して感染、特に大人から子どもへ感染するケースが多いのだそう。だから子どもだけでなく、大人も一緒にケアをする必要があることも強調されていました。大人のホームケアは、乳歯ケアと同様に、フッ素入り歯磨き剤を使うこと、ガムやタブレットで積極的にキシリトールを摂ることを心がけると良いそうです。

そしてもちろん、虫歯があるママとパパは、赤ちゃんに移す前に治すことが大切です!

美しい永久歯

倉治先生の講演後、ママとパパによる質疑応答がありました。 「乳歯ケアグッズの選び方がわかりません。」 「指しゃぶりをするんですが、いつまでしても大丈夫ですか?」 「夜泣きの時期なので、深夜に授乳をすることがよくあります。深夜の授乳後には歯磨きできないので心配です。」 などなど、子育て真っ最中だからこそ感じる、切実な質問が次々と飛び出しました!倉治先生からはていねいな回答があり、疑問が解決されて安心した様子でした。

質問の様子
先生の回答

また、場内には乳歯早期ケアグッズの展示ブースを設置。歯磨きデビュー用から自分でしっかり磨くための歯ブラシ、仕上げ専用歯ブラシ、歯磨き剤など、月齢や段階別の商品が並びました。ママとパパは実際に手に取り、ブラシやネックのやわらかさなどを確認したり、スタッフに質問をしたりして、自分の子どもに合うグッズを見つけていました。

手に取って見ている様子

講演終了後、倉治先生に最近の乳歯ケア事情や、ママとパパへのアドバイスを伺いました!

−−乳歯ケアに対する意識は高まっていると感じますか?

乳歯の虫歯を予防すると歯並びが良くなることなど、皆さんとても良くご存知で、虫歯をつくらないようにしようと、乳歯ケアに対する意識は高まっていますね。

その分、真剣に考えすぎているようで「歯を磨かせてくれない」「甘いものばかり食べたがる」と、悩んでいる方も多くなりました。虫歯を予防するには、だらだら甘いものを食べないようにしたり、フッ素の入った歯磨き剤を使ったり、キシリトールを摂ったり、いろいろな手段があります。磨かせてくれない日があれば、せめてキシリトールを摂っておこうというように、できることだけ少しずつやっていけば大丈夫です。

1回できなかったから悩むのではなく、3カ月単位くらいで考えればいいと思いますよ。

−−乳歯ケアは、ホームケアの他にプロである歯医者さんのケアも必要ですよね。

1才半検診と3才児検診では歯科検診が義務付けられていますが、この1才半と3才の間で虫歯になってしまうことが多いんです。最低でも年2回は検診を受けてほしいですね。自治体や保健所に相談すれば、小児検診ができる歯科医院を紹介してくれたり、行政が無料で実施している歯磨き講座を紹介してくれたり、何らかの手段を教えてくれると思うので、ぜひ相談してみてください。

−−早期からの乳歯ケアで、いちばん大切なことは何ですか?

今回の勉強会のタイトルにもあるように「親子で乳歯ケア」することです。虫歯の元であるミュータンス菌を赤ちゃんに移さないように、親の虫歯リスクも減らすことが大切。最低年2回は歯科医の検診を受け、フッ素入りの歯磨き剤を使って磨いてくださいね。 また、子どもには9才まで仕上げ磨きを。歯を強くするフッ素入り歯磨き剤でしっかり歯磨きして、キシリトールでミュータンス菌を減らす習慣は、子どもへのビッグなプレゼントです。講演で最初に紹介したように、歯が健康であることが体の健康にも影響するんですよ。

集合写真

倉治先生、ありがとうございました!

プロフィール写真 講師:クラジ歯科医院 院長 倉治ななえ先生
1979年 日本歯科大学卒業。
1983年 クラジ歯科医院開設 現医院長
1990年 「子育て歯科」を始める
2003年 Dr.NANA 予防歯科研究所設立(現代表)
・日本歯科大学附属病院 臨床教授
・日本フィンランド虫歯予防研究会 副会長
・東京都大田区学校保健会 副会長
・日本歯科医師会 元常務理事
・日本学校歯科医会 前副会長

ピジョンでは、親子での早期からの乳歯ケアをサポートする「乳歯ケア お手入れの基礎知識」サイトをオープンしました。親子での乳歯ケアにお役立てくださいね!

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