妊娠・出産に伴い、大きく変わる女性の骨盤。骨盤のゆるみが原因で、腰痛や肩こりなど様々なトラブルが起こる可能性があるので、産後はもちろん、産前もベルトで締めることが大切と言われています。
妊娠・出産に伴い、大きく変わる女性の骨盤。骨盤のゆるみが原因で、腰痛や肩こりなど様々なトラブルが起こる可能性があるので、産後はもちろん、産前もベルトで締めることが大切と言われています。そこで今回は、自然分娩での出産や子育てを支援する「助産院ベビーヘルシー美蕾」院長の瀬井房子先生にインタビュー。産前産後の女性の骨盤の変化や、骨盤ベルトのメリットなどについてお聞きしました！
－－妊娠すると、女性の骨盤はどのように変化するのでしょうか？
瀬井先生
赤ちゃんがだんだん大きくなるに従って、赤ちゃんが重くなり、頭が骨盤の中に入ってきます。そうすると、骨盤が押され気味になって、少しずつゆるんでくるんですね。そうなると、外からベルトなどで骨盤をサポートしたほうが楽になります。
－－出産前からサポートしたほうが良いのでしょうか？
瀬井先生
昔から日本人は大きくなったおなかをささえる『腹帯』という知恵でしっかり締めていたのですが、今は腹帯をしない人が多いので、不安定な状態になっている人が多いんですよ。腹帯でもベルトでもいいですから、外から骨盤を締めてサポートしたほうが動きやすいですし、外から大事なおなかをサポートすることで、これから母になる自覚も生まれてくるのではないでしょうか。
－－おなかが大きくなってくると、恥骨の痛みを訴える妊婦さんも増えると聞きました。
瀬井先生
妊娠前は骨盤はしっかり固定され、動かないのですが、妊娠するとホルモンの関係もあって関節がゆるんできて、同じように骨盤もゆるんできます。関節や骨盤がずれてくると、恥骨の痛みが出やすくなり、痛いところをかばうと筋肉が引っ張られたりして余計に痛くなります。そういう意味でも骨盤を固定しておくことが大切です。
－－産後は体型を戻りやすくするためにも骨盤を締めるべき、と言われていますよね。
瀬井先生
赤ちゃんが生まれると、さらに骨盤がゆるむので、外からサポートしないと腰がガクガクして歩くのも大変になります。骨盤が安定しないと、肩こりや腰痛、頭痛の原因になることもあるんですよ。産後2ヵ月くらいまでの期間は特に骨盤がグラグラするので、少なくともその期間は骨盤ベルトを使ったほうがよいですね。大体半年ぐらいで落ち着いてきます。
－－産後は尿モレに悩む女性も多いですが、やはり骨盤が関係しているのでしょうか？
瀬井先生
うちの助産院では妊娠中から尿モレ予防の体操をしていますが、やはり骨盤がしっかりしていないと尿モレにつながると思います。昔は着物でしたから、帯でぐるぐる巻きにすればしっかり骨盤が締まりましたが、現代の日常生活では無理ですから、サッと着けて外せるベルトは便利ですよね。
－－骨盤ベルトは、どのくらい着けるべきなのでしょうか？
瀬井先生
ずっと同じ位置で着けていると血行が悪くなってむくんできたりすることもありますから、夜は外しても良いと思います。ちょっとキツイな、と感じたら、ちょうど気持ちよく感じるところで着け直したりしてもいいですね。
－－ピジョンの「長〜く使える産前産後マタニティベルト」を監修されましたが、このベルトのオススメポイントは？
瀬井先生
背中側の腰をささえる部分の幅が広いので、しっかりささえられること。うしろはおしりをはさむように上下に分かれた形になっているので、立ったり座ったりする時に無理なく動けること。ベルトをしていると、座っているときはきついのに立つとゆるいことがよくあるのですが、それがないので動きやすいしズレにくいですね。
－－ベルトの外側にもうひとつベルトがついていて、2段階でとめられるのも特長的ですね。
瀬井先生
二重にとめることで、骨盤がしっかり安定します。また2段階でとめられるので、締め具合の調節もやりやすいんですよね。長い時間同じ状態で締めていると、締め付けられて痛く感じることもありますが、このベルトなら外側のベルトの締め具合を調整することで、長時間でも心地よく着けていることができます。
－－素材の手触りも心地よいです。
瀬井先生
おしりの部分はメッシュ素材になっていて、ムレにくいですよね。値段はちょっと高いかもしれませんが、素材が良いことは大事なこと。大事な産後の身体ですから、安かろう悪かろうでは骨盤も体型も戻ってこないのでないでしょうか。私の助産院でも、これからオススメしていきますよ。これまでの骨盤ベルトとは、ちょっと違いますからね。
今回の瀬井先生のお話は、実際に「長〜く使える産前産後マタニティベルト」を使ったプレママさん、ママさんの感想と一緒に、動画でもご覧いただけます。
