★新生児の「おっぱい飲まない」

Q　授乳してもじきに眠っちゃいます。母乳は足りているのかしら？

A　宇宙人は遠慮知らずです！足りなければサイレンのように泣き続けます。初めは吸い方が下手で疲れて寝いってしまうのかも。飲みたいように飲ませ、あとは「お助けミルク」で補助しているうちにうまくなるでしょう。

★新生児の「もち肌にニキビ？」

Q　顔中に赤いブツブツが…。どんどん広がってます。

A　驚くなかれ、れっきとした「ニキビ」です。一時的に男性ホルモン分泌が過剰になるためで、じきに出なくなるので、過剰に心配しなくても大丈夫！ ケアは泡立てた洗顔料でそっと洗い流し顔の毛穴を清潔にすること。ニキビが治ったら今度は皮脂を落としすぎないために泡は少なめに。赤ちゃんの顔の皮膚は極薄なのです。

★新生児の「昼夜逆転」

Q　昼間はよく眠るのに、夜中は泣きっぱなし。

A　個人差もあり、原因は不明…。「胎内時計からの移行で時差ボケ」説、「腸の疲れのコリック」説、「帰宅したパパの声に反応する」という説も。宇宙人が地球に対応する移行期としてつきあうしかありませんね。授乳で疲れるママを昼間休ませてあげましょう。

★新生児の「おしりの手入れ」

Q　母乳のうんちはベタベタ。ティッシュで拭きとれば大丈夫？

A　オムツかぶれの原因はウンチの微生物や、ムレによるもの。毛穴にウンチがもぐらないようにお尻ふきナプキンで拭くか、ぬるま湯のシャワーで洗い流した後にドライヤーで乾燥すると万全です。真っ赤にかぶれると皮膚がむけたりして悲惨なので、面倒がらずに「ひと手間」かけましょうね。

★新生児の「つくり笑い？」

Q　何でもない時に「にまぁ～」とするけど、笑ってるのかしら？

A　科学的には刺激に対して自動的におこる反射の「口のゆがみ」ですが、俗に言う「天使の微笑」だと思った方が嬉しいですね。驚いたときにパッと両手をひろげたり、ぴくぴくしたり、脳の命令とは無関係の身体の動きが多いのが新生児。特に聴覚は敏感ですから、いっぱいいっぱい素敵な言葉かけをして、本当に笑ってもらいましょう。

「親も育てるのに必死なら赤ちゃんも生き抜くのに必死」というのが新生児期。お風呂で手が滑って潜らせたなどの失敗談は誰にでもあります。そうやって羊水の中からきた宇宙人が人間になっていく過程のおもしろさは経験者のみが知る特権かも。いっぱい悩んで、いろいろ失敗して、賢い親になりましょうね。赤ちゃんはパパ＆ママが大好きで、安心して頼り切っているのですから。

PROFILE

宮本まき子このライターの記事一覧

津田塾大学アメリカ研究科卒業後カウンセリングを学び、主婦の友社の電話相談室創設メンバーとなり22年間勤務。出産、育児、結婚、離婚、親子問題、家族問題のカウンセラー、講演講座の講師として活躍。1999(平成11)年より国立山梨大学非常勤講師。新聞や雑誌への執筆、テレビのコメンテーターとしても活動、「団塊世代の孫育てのススメ(中央法規出版)」「輝ける熟年」(東京新聞)」「自分も幸せになる『姑道』十ヵ条(PHP研究所)」「熟年離婚より孫育て(東京新聞出版局)」など著書多数。団塊世代女性のエスプリが効いた代弁者。