商品開発の現場へ!ピジョン商品開発メンバーに聞いてきました!vol.6

妊娠線のメカニズムとケア

2017/8/1
妊娠線のメカニズムとケア 妊娠線のメカニズムとケア

プレママにとって、気になるのがお腹や太ももにできやすいと言われる妊娠線。プレママ向けのスキンケアアイテムを開発した木内めぐみさんに、妊娠線ができる理由やその対策について、お話を伺いました。

ーー妊娠線はなぜできるのでしょうか?

木内さん
外的要因と内的要因があります。外的要因としては、物理的にお腹が大きくなることで、皮膚の伸びが耐えきれず、表皮の下にある真皮が断裂してしまうため。真皮が破けた状態が、肌の表面から透けて見えているのが妊娠線です。内的要因としては、皮膚の弾力を保つタンパク質があるのですが、このタンパク質をつくる働きを弱めるホルモンが妊娠中は出ています。お腹が大きくなって物理的に皮膚の表面積が広がるだけでなく、ホルモンバランスの変化で皮膚が伸びにくい状態になっているので、ますます真皮が裂けやすいと言えます。

ーー妊娠線を防ぐには、どんなケアをすれば良いのですか?

木内さん
100%防げる方法は残念ながらありませんが、重要なのは「体重管理」、それから「保湿」ですね。しっとり潤って健康な肌は柔らかく、伸びが良いので妊娠線ができにくいと言われています。皮膚の弾力に関わるホルモンは、妊娠中はずっと出続けているので、妊娠初期から続けて保湿ケアすることが大切です。保湿は続けていると、どんどん潤って肌が良い状態になっていきます。妊娠初期どころか、欲を言えば妊娠前からケアして欲しいくらいです!

木内さん

ーーケアはお腹だけでOKですか?

木内さん
妊娠線は、お腹の下部が一番できやすいですが、おしりから太ももにかけて、内ももにもできることがあるので、しっかりケアしてください。

ーー妊娠線は消えないと言われていますが、なぜですか?

木内さん
日焼けなど肌表面への色素沈着の場合は時間とともに消えていきますが、妊娠線は、肌の表面ではなく、内部の組織が完全に壊れてしまうので、薄くなることはあっても消えません。深い傷や、やけどの跡が完全に消えないのと同じです。

ーーそうなんですね!しっかりケアして対策しなくては!

木内さん
よく聞くのが、妊娠9ヵ月頃まで妊娠線ができなかったので油断していたら、最後の1ヵ月で急にお腹が大きくなり、できてしまった!という話です。妊娠後期でかなりお腹が大きくなったと思っていても、臨月ではさらに大きくなります。油断しないで、出産を迎える日までしっかりケアしてくださいね。

木内さん2
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