出産前に揃えておくものはたくさんありますが、特に気になるのが母乳、授乳関連ではないでしょうか。 哺乳びん以外にも必要なもの、あると便利なものは、意外とたくさんあります。出産後は、なかなか満足に買い物に出かけられないことも多いので、揃えておくべきか迷ったものは、事前に準備しておくことをお勧めします。
【出産前に揃えておくと便利なもの】
哺乳びん
外出中や急に胸が出せない時、おっぱいにトラブルがあった時、また誰かに赤ちゃんを見てもらっている時など、哺乳びんが活躍する場面はたくさんあります。ガラス製のもの、プラスチック製のもの、また乳首の形も月齢に応じたタイプなどがありますので、いくつか揃えておくと、時期によって使い分けできて良いかと思います。
また哺乳びんの洗浄・除菌グッズも、レンジでチンするタイプやつけ置きタイプなど、最近は色々なものが売られています。ご自身のライフスタイルに合わせて選んでおくと良いでしょう。
さく乳器
初めてママになる方は必要ないと思うかもしれませんが、母乳を溜めておきたい、おっぱいが張っている、パパにも母乳育児に関わってもらいたいなど、さく乳をする機会は頻繁に訪れるため、準備しておくと便利です。手動タイプと電動タイプがあり、私は最初手動タイプを使用していましたが、手が疲れる為電動タイプに切り替えました。使用感については個人差もありますので、周りの方に相談しながら、ご自身に合う方を購入されるとよろしいかと思います。
サプリメント
妊娠中は普段の食事に加えて、栄養補助食品から1日400μgの葉酸摂取が推奨されています。手軽なサプリメント等を利用して、葉酸を補えると良いでしょう。また私自身は出産前後で鉄分のサプリメントも利用していました。それは医師の経験上、出産で貧血を起こしたり、それによって疲労感が抜けにくかったりするお母さんが少なくなかったためです。
ご自身の状況や体調に合わせて、サプリメント等の栄養補助食品を効率的に利用できると良いですね。
【最後に】
子どもを迎え入れる準備は、女性はできても、男性はなかなか実感しにくいものです。パパとしての自覚を促すためにも、夫婦2人でデートの時間を楽しみながら一緒に準備してみてはいかがでしょうか。妊娠中のお散歩は適度な運動にもなって良いですよ!
PROFILE
竹中美恵子このライターの記事一覧
小児科医。
2000年広島大学附属高校卒業 アナウンサーになりたいと描いていた矢先に小児科医であった最愛の祖父を目の前で亡くし、医師を志す。
2009年 金沢医科大学医学部医学科卒業
以後広島市立広島市民病院小児科などで勤務。
2016年12月 女医によるファミリークリニックを開業(院長)、現在に至る。
日本小児科学会、日本周産期新生児医学会、日本小児神経学会、日本小児リウマチ学会所属
日本周産期新生児医学会認定 新生児蘇生法専門コース認定取得
小児慢性特定疾患指定医、難病指定医
2013年6月1日 広島テレビ 子育て応援団 すこやか2013 に出演
2014年 広島リビング新聞社 園児とママのための情報誌 えんじいな 「お医者さん教えて」コーナー連載
2014年より東京レインボータウンFM 「上野淳の東京☆夜会」にたびたび出演し、子供の心のトラウマ、アレルギー、子育て相談、母乳育児の大切さなどについて講話
2014年 日本助産師学会中国四国支部で特別講演の座長を務める
また小児科医として臨床を行う傍ら数々の学会発表や論文執筆に尽力している