先輩パパとママの毎日コラムvol.189

新世界で、一歩一歩。「産後1ヵ月の話 ~新しい自分を知る~」

2018/9/13
新世界で、一歩一歩。「産後1ヵ月の話 ~新しい自分... 新世界で、一歩一歩。「産後1ヵ月の話 ~新しい自分...

写真家・山本彩乃さんが綴る、ゆったり子育てライフ。今回のテーマは「産後1ヵ月」です。

産後はどうなっているんだろう。

出産までは、出産当日がいつ訪れるのか、無事に産まれてきてくれるのか。それが一番気がかりな妊婦さんも多いと思います。

産まれた後のこと。

必要そうなものを買い揃え終わると、次に気になったのは、万全ではない身体を安静にするには、「家族の協力が不可欠」だということでした。

“1ヵ月はできるだけ寝て、赤ちゃんのお世話以外はしないほうがいい”何人もの先輩ママからそう言われて、夫と私の母に、協力を求めようと思いました。

以前から私は、自分でできることはしたいタイプだったので、大人になってからは、母に対してなかなか素直になれず……ちゃんとできる、しっかりした娘だと思われたくて、意地を張っていたところがありました。

2週間も、母と毎日一緒に過ごせるんだろうか?喧嘩してしまうかな……と不安もありましたが、やってみないと分からないし、案ずるより産むが易し、だ!と思うことにしていました。

赤ちゃん

そして、わが子(りっくん)が産まれ、一緒に退院したのは12月25日のクリスマス。

夫はそこから数日有休をつかってくれて、その後は年末年始のお休みになったので、丸々2週間、一緒に過ごせ、料理や家事をしてくれました。

授乳

その後、母が山梨から2週間来てくれて、高校生以来の一緒に過ごす日々が始まりました。蓋を開けてみると、とにかく、「いてもらえて本当に感謝」。その一言に尽きます。自分の身体が万全でないので、いろいろ言っている場合ではありません(笑)。

授乳がうまく軌道に乗らず悩んだときに、母に聞いてみたり、沐浴のときに、不安そうだからガーゼを握らせたら、落ち着いてできたわよ、とか。私にとって初めてづくしの育児を、側で一緒になって考えながら、サポートしてくれました。

沐浴1
沐浴2

母と工夫したことがいくつかあって、りっくんの頭の形を良くする工夫。まだ寝返りができないので、同じ方向でばかり寝かしておくと、頭の形が気になりますよね。息子は、顔だけ右側に向く癖があったので、緩やかに抑えるため、リスのぬいぐるみを置いていました。

頭の向きを緩やかに抑えるため、リスのぬいぐるみを置いていた

はじめは、タオルを丸めたものを置いていたのですが、もそもそ動くとずれてしまってダメでした。買っておいたリスのぬいぐるみは、程よい硬さもあるので、良いのでは?とやってみたら、リスの手がりっくんの頭を抱える感じになって、成功。

このときの効果があったのか、生後7ヵ月の今、頭の形はいい感じです。

リスの手がりっくんの頭を抱える感じになって、成功。

そんな日々は、不安というよりもむしろ安心感そのもので、母が山梨に帰る日、「明日からは、平日は私がひとりでりっくんをみるんだ」「眠る時間は確保できるのかな……」今度は、母がいない日々に自分ひとりでりっくんをみていけるのか……色々な不安がたくさんありました。

私にとって、この産後1ヵ月は、とっても貴重な経験でした。 りっくんが産まれてきてくれたことで、私が母に対して素直になれ、一緒に子育てをしていく安心感や楽しさを知ることができました。

海1

3時間おきの授乳、1日10回ほどあるオムツ替え、どうして泣いているのか分からなくて、あれこれ試す日々。常に寝不足で、身体も節々が痛く……。

たくさんの初めてと不安のなかで、母がいてくれることの心強さは、りっくんが成長した今でも変わりません。

こんな風に、自分が自然に思えるようになったのは、出産前の私には、全く想像できなかったことです。

「こうやって、自分も育ててもらったんだ」

母が自分にしてくれた、たくさんのこと。それを知る日々は、現在進行形で続いて行きます。

私のように、実母と産後一緒にいることに不安がある方、「とりあえず、やってみる」と、良いかもしれませんよ。

海2
山本彩乃

PROFILE

山本彩乃このライターの記事一覧

写真家。広告、雑誌などで活動。2017年12月に長男、2019年6月に長女を出産。あらゆるもののもつ、輝きを写したい、という想いで日々シャッターを切っている。
https://www.yamamoto-ayano.com

(制作 * エチカ)

RELATED 関連情報はこちらから

RANKING アクセスが多い記事をランキング形式でご紹介。

妊娠・出産・育児は、
わからないことがいっぱい。
悩み過ぎず、自分のペースで
行える育児のカタチを紹介していきます。
コモドライフとは?