先輩パパとママの毎日コラムvol.288

佐藤蕗のおもちゃ作家的生活「生後2ヵ月頃まで夫が深夜の授乳を担当してくれた話」

2019/11/29
佐藤蕗のおもちゃ作家的生活「生後2ヵ月頃まで夫が深... 佐藤蕗のおもちゃ作家的生活「生後2ヵ月頃まで夫が深...

新生児期はお母さんが寝不足になることが多いですよね。夜の授乳当番をパパがしていたという佐藤蕗さんの想い出です。

わが家では育児はもっぱら私の担当なのですが、次男が生後2ヵ月になる頃まで毎日夫が深夜の授乳当番をしてくれました。忙しい仕事を終え23時頃に帰宅してから、深夜3時〜4時頃まで「そもそも寝ないで赤ちゃんが起きて泣くのを待つ」スタイル。その後私と交代し、深夜3時から朝の10時頃までしっかりと眠ってから仕事に出かけていました。もともと夫は体質的に朝が弱く、帰宅してから深夜に気分転換の時間を作っていたので、その生活の中に新生児育児を組み込んだ形。赤ちゃんが起きるのを待ちながら、動画配信サービスで海外ドラマを見るのが1日の中の楽しみのひとつになっていたそうです。出勤と退勤時間が決まっている会社勤めの場合はなかなか真似できないスタイルですが、自分でスケジュールを管理できる夫にはとても良かったようです。日中の激務をこなし、家でも赤ちゃんのお世話に奮闘してくれて、とても助かりました。

夫とやりとりをしていたホワイトボード。夫とやりとりをしていたホワイトボード。授乳した時間などの記録。早産児のため投薬や浣腸をしていた。

私の方は、日中の授乳の後に少しずつ搾乳をして母乳を冷凍し、夜中の夫の授乳当番のときはとにかく眠って体力回復につとめる!という感じ。だいたい3時間か、赤ちゃんの睡眠のタイミングが良ければ、4時間ほど続けて眠ることができました。こう書くとたいして長時間でもないように感じますが「何かあったときの担当」をしなくてよい3時間というのはとても貴重で、泣いてもぐずっても起きなくてよい、という気持ちで眠る睡眠は本当に気持ち良くて最高。そういう時間が1日に1回でもあると、ものすごく楽でした。

そうこうしているうちにあっという間にときがたち、次男はもう1才になりました。新生児の頃の、深夜のシンとした空気や、泣き止まなくて近所の公園に行ったこと、夜中につられて長男が起きてしまったこと、全部が宝物のようです。

左/泣く子と散歩した早朝の朝焼け。右/夜中に起きてしまって寝ない赤ちゃんを描いた。左/泣く子と散歩した早朝の朝焼け。右/夜中に起きてしまって寝ない赤ちゃんを描いた。

長男のときは新生児育児が初めてだったこともあり「私が、責任をもって育てなければ!!」と毎日緊張して気を張っていましたが、次男を出産するときは夫が最初から一緒に取り組んでくれたこと、長男が忙しい私や次男をいたわってくれることで「私だけで育てるのではなくて、みんなで育てるんだ」という気持ちになり、頼れるところでは素直にお願いできるように。最初からこんな風に肩の力を抜いてできたらよかったな、とも思いますが、それは無理な話。また、長男のときからの8年間で世間の育児に対する雰囲気も徐々に変わってきているような気がします。男も女も上の子も、できるときは育児に参加し、できないときは頼り、という柔らかな雰囲気でいられたらいいなぁと思います。

佐藤蕗(さとうふき)

PROFILE

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2児の母。店舗設計会社、建築設計事務所勤務を経て、第1子出産を機にフリーランスに。育児をしながら作っていたおもちゃが反響を呼び、デザイナー、イラストレーターの活動のかたわら、造形作家として、雑誌、web、テレビなどで活動中。
http://fuki.petit.cc/

(制作 * エチカ)

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