アメリカ・ミシガン州で暮らす人気ブロガー・ジョンソン祥子さん。ママのやさしい目線で綴った、妊娠と出産、そして愛息子・一茶くんの子育てのこと。
初めまして。アメリカのミシガン州で、米人の夫ジャスティン、5才になる息子の一茶、柴犬のマルと暮らしているジョンソン祥子と申します。今回ご縁があって、こちらのサイトで連載を担当させていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします!
本日は、一茶が赤ちゃんだった頃のファッションについて。
こちらを書くに当たって、大切でなかなか捨てられない赤ちゃんの頃の服を引っ張り出してみたのですが、小さくてかわいいこと! 5年近く経った今でも、着ていたのがまるで昨日のことのように思い出されます。
当時、一茶の洋服で多かったのは、北欧ブランドのもの。最初は、斬新でファッショナブルなデザインに惹かれたのですが、北欧ブランドの服は、私の中にあった「男の子なら○色」という風な従来の服選びのマインドを変えてくれたアイテムでもありました。というのも、私が気に入って利用していたブランドは、洋服のカテゴリーに、男の子用、女の子用という区分けがなかったんです。鮮やかで心躍るような色使いに、果物や動物など自然をテーマにしたユニセックスなデザインの服たち。「服選びは、もっと自由でいいんだ」と思ったら、ふと心が軽くなって、よりファッションを楽しめるようになった気がします。
中でもよく登場したのは、リンゴ柄、フクロウの柄のロンパースと、農場の様子を描いた長袖のジャンプスーツ。着ていると「かわいいね。どこの洋服?」なんて街でよく声をかけられることもしばしばでした。周りを気にしない人の多いアメリカで、私の経験上、これはとても珍しいこと。こんな風に言ってもらえると素直に嬉しかったし、「今日、残りも頑張ろう」なんていう風に、育児へのモチベーションもアップしました。 このように、私にとって北欧ブランドの服は、気分を上げてくれる「子育て応援アイテム」でもあったんです。
手さぐりで大変なことも多かった毎日に、新しい視点とワクワクを運んできてくれたお気に入りの洋服たち。現役で活躍した期間は短かったけれど、手に触れたり、写真で見るたびに、当時の一茶の柔らかな肌の感覚まで思い出します。 何より今、振り返って言えるのは、親が洋服を全身コーディネートしてあげられるのは、赤ちゃんのときのほんのわずかな期間だということ。 もう少し大きくなれば好みも出てくるし、少しずつ自立を促さなければいけないから、あの頃「自分らしい」ファッションを楽しんでいて、よかったなぁと思っています。
PROFILE
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写真家、ブロガー。アメリカ人男性との国際結婚を機に渡米。在米12年目。現在は夫と息子の一茶君、柴犬のマルとともに、アメリカ・ミシガン州に暮らす。最新刊『すっきり、楽しく、自由に暮らす』(新潮社)発売中。
ブログ「Maru in Michigan」: http://shibanomaru.blog43.fc2.com/
Twitter: https://twitter.com/shibanomaru
(制作 * エチカ)