先輩パパとママに聞きました!vol.15

家族が主役の手作り布絵本

2016/5/20
家族が主役の手作り布絵本 家族が主役の手作り布絵本

アメリカ・オレゴン州にあるアシュランドという芸術活動が盛んな美しい都市で暮らすセキアキコさん。妊娠7ヵ月でアメリカに移住し、出産を経験。アメリカでの子育てエピソードを伺いました。

あそぶほん1ヵ月かけて作ったという力作!

帰省のときの強い味方! 子どもが飽きないしかけ絵本

ーー子どものために手作りするのがとっても好きというセキさんですが、自信作を見せて下さい!

セキ
ずっと作ろうとあたためていた“布絵本”です! 日本に里帰りすることになり、飛行機の中で遊ぶおもちゃが必要になったので、「チャンス!」と思って作り始めました。

私が撮影した写真を使って、オーエンやパパ、ママがいつも着ている洋服や小物を組み合わせるページを入れたり、アメリカのお友達の顔写真を並べたページを入れたり、ファスナー付きのタンスにおもちゃや洋服をしまえるページを入れたりと、作っているうちにアイデアがどんどん出てきて、全部で14ページ+表紙・裏表紙の盛りだくさんな内容になりました。

作るのに1ヵ月もかかってしまって大変でしたが、アメリカの自宅から日本のじじばばの家へと、環境がガラリと変わるし、パパともしばらく会えなくなってしまうので、この絵本で遊んでいたらアメリカでの生活が思い出せて寂しくないかなと思って頑張りました。

持ち物ページ
持ち物ページ
パパとママの持ち物ページ。絵あわせゲームのように同じ場所にピースを貼り付けて遊ぶ。

ーーアイデアがとっても素敵ですね! 何か参考にしているものはありますか?

セキ
私が子どもの頃によく遊んだ着せ替え人形とか、息子が大好きな木製のパズルとか、遊びのなかからアイデアを得ることが多いです。「息子が私のジャケットのジッパーでよく遊んでるなあ」とか、「抱っこ紐のバックルをパチっと留めるのが好きみたい」とか、息子の行動もヒントになっています。

ただ、ページの内容は実は当初の予定とはだいぶ変わりました。最初はもっと、「ボタンを留める」「靴ひもを結ぶ」といった学びにもなる内容にしようと思っていました。でも、当時息子はまだ1才9ヵ月くらいだったので、できることが限られていて。飛行機の中で「できないー!」と機嫌が悪くなったら困るので(笑)、結果息子が得意なことや好きなことだけを取り入れた構成になりました。

アイデアいっぱいのデザイン!アイデアいっぱいのデザイン!

ーーどんなところを工夫しましたか?

セキ
素材は、表紙以外は一番薄いコットンの生地を使っています。ペラペラにならないよう、布の裏には薄い接着芯を貼って強度を出し、表紙にはしっかりとしたキャンバス地を選びました。貼り付けるおもちゃのピースは布ではなく、厚紙に写真を貼って作っています。紛失しても汚れても、すぐに作れるので。

こだわったのは、ジッパーが付いた袋状のページを作って、おもちゃのピースを“収納”できるようにしたところ。おもちゃ箱をイメージしたバスケットの写真と、実際に家で使っているタンスの写真を使いました。これがまた、お片付けの練習にもなって、一石二鳥!

見開き
お片付けの練習にもなるジッパー付きページお片付けの練習にもなるジッパー付きページ

ーーオーちゃんの反応はいかがでしたか?

セキ
「これ、オーちゃんのぼうし! これ、パパのくつ!」と大興奮でした! 飛行機の中でもそれなりに遊んでくれたので満足です(本当は“延々遊んでもらう”想定だったんですが、こればっかりは……)。日本の実家やおでかけ先でもよく遊んでくれて、みんなに「これオーちゃんの○○!」と自慢していました。

夢中で遊ぶオーちゃん。夢中で遊ぶオーちゃん。

ーーそんなに喜んでくれたのですね! 作ってみてどうでしたか?

セキ
作っている間はすごく楽しかったんですが、なにしろ1ヵ月もかかったので作り終わった直後は燃え尽きてました。もう一生作らない!くらいに(笑)。でもやっぱりできあがった絵本や、みんなの反応を見ていると、他のバージョンも作ってみたい! という意欲が沸いてきました。

そんなわけで、今そろそろ2冊目をと考えています。息子もいろいろとできることが増えて、一冊目のようにひたすらパズルのように貼り付けるのでは物足りないようなんです。洋服の写真も、息子いわく「ベイビーオーエンの」らしいので、そこもアップデートしてあげないと。アルファベットやあいうえおにも興味が出てきたし、次回作は『チャレンジ』をテーマにもう少し難しい内容にしようと思います!

ーーこれから読者のみなさんが手作りする場合、どういうことに注意しておくといいですか?

セキ
テーマは「子どもの好きなもの」がオススメです! もし布絵本を作ると決めたら、使いたいお気に入りアイテムの写真を、例えば服は洗濯物を畳むときに、好きなおもちゃはお子さんと一緒に遊んでいるときになど、気がついたときにパシャっと撮りためておくといいと思います。私はそれができなかったので、タンスから引っ張りだしたシワだらけの洋服の写真で作ることになりました(笑)。

作っているときは大変かもしれませんが、出来上がったら一生の宝物になりますよ!

セキアキコ

PROFILE

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アメリカ・オレゴン州で出産と子育てをスタート。現在はメイン州在住。サンフランシスコで写真を学んだ後、スタジオアシスタント、ブライダルカメラマンとして働く。
http://ameblo.jp/aco-84/

(制作 * エチカ)

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