先輩パパとママに聞きました!

vol.134 赤ちゃんとおしゃれの自由な関係。vol.5「みんなで育てる、みんなの命。」

岡田奈美 2021/4/6

多くのファンを持つ大阪のファッションブランド「MOI」のデザイナー、岡田奈美さん。この冬に満1才を迎えたばかりの縫(ぬい)ちゃんを育てながら、天職とも言えるデザイナー業に日夜全力で取り組んでいます。ファッションとものづくりを心から愛する岡田さんならではの赤ちゃんとおしゃれの話、妊娠・出産、そして子育てと仕事の関係について、全6回に渡ってお聞きしました。5回目は仕事をしながらの子育てについてのお話です。

(前回のつづき)

ーーいまはお仕事をしながら子育てをされていますが、復帰はどのようなタイミングで行いましたか?

岡田さん
産後ひと月ほどで復帰しました。新生児との暮らしは大変だったことは大変だったのですが、元々じっとできない性格というか、仕事をしない状態もストレスになってきて…。夫も自分のブランドを持っており、私は夫の会社に所属する形で働いていて、復帰をすれば夫婦共にフルタイムワーカーになるのですが、夫婦で話し合って、保育園には当面預けず、1才になる頃に考えよう、ということになりました。

ーー赤ちゃんのお世話をしながらフルタイムで働くという選択には、何か想いがあったのでしょうか。

岡田さん
理由はすごくシンプルで、「赤ちゃんの間は、娘をずっとそばで見ていたい」という気持ちが大きかったんです。夫も、「娘のいろんな『はじめて』を絶対に見逃したくない!」と意見が一致して(笑)。もちろん、保育園だからこそ経験できることもあるでしょうし、自分たちの環境があってこそ決められたこともあるのですが。結果的に、もちろん大変なことも多いですが、自分たちで選んだ環境にはとても満足しています。

ーー岡田さんご夫婦のように、子育てのスタイルも、どんどん多様になってきているのを感じます。いまは、毎日どのようなリズムで過ごされていますか?

岡田さん
毎日、朝ご飯を食べてから、夫婦で一緒に自転車で出勤しています。同じ会社なので、職場も一緒なのがありがたいですね。あとは古い友人が昨年からスタッフとして会社に入ってくれていて、もう一人のお母さんのように娘の世話をしてくれるので本当に助かっています。離乳食をあげるのも職場、お昼寝も職場。みんながそれぞれ手の空いているときにしっかりと娘を見ていてくれるから、自分が作業に没頭するときは安心して没頭させてもらえる環境です。会社で行われる会議では、娘の世話をしながらどうやって仕事をしていくか、ということも議題に上がっています。

通常業務の傍ら、日々縫ちゃんのお世話を担ってくれているスタッフのさとさん。

ーーお母さんやお父さんがたくさんいるような、本当に、チームのみなさんで育てているような感じですね!

岡田さん
ワイワイとにぎやかで、昔の商家なんかの雰囲気に近いかもしれません。いつも娘をそばに感じながら、仕事にも全力を注ぐことができています。家族や、信頼できるスタッフのおかげです。

スタッフのさとさんの愛娘、もんちゃん。縫ちゃんとは姉妹のような仲の良さ。

ーー家庭での家事は、どのように分担されていますか?

岡田さん
私は元々、どちらかというと昭和気質(笑)というか、あまり夫には台所に立ってほしくないし、家のことは全部自分ひとりでやりたいタイプでした。でも、娘が生まれてからはさすがにそれが難しくなってきて、助けてほしいときは助けて、って素直に言えるようになりました。いまは、私が忙しいときは息子がご飯を作ってくれるし、夫は食器洗い、掃除機、ゴミ出しなどを率先してやってくれる。家庭でも、職場でも、人に素直にヘルプを頼んだり、作業を任せることができるようになったのは、我ながら大きな変化だなぁと思っています。これも全部娘のおかげですね。

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PROFILE 岡田奈美 大阪発のファッションブランド「MOI」デザイナー。メンズリメイクブランド「ink」のデザイナーである夫の岡田真幸さんと共に、大阪の昭和町でコンセプトショップ「PERK」を営む。2019年12月に縫(ぬい)ちゃんを出産。1才を迎えたばかりの縫ちゃん、15才の心温(しおん)くんとの4人暮らし。
@ moi___official
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