Mommy’s CONNECTION -LOVE CONNECTION
シンガーソングライターのLOVEさんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「LOVE CONNECTION」にピジョン提供のコーナーが登場しました！番組内のコーナー「PIGEON presents Mommy’s CONNECTION」では初めての育児に奮闘するママや働くママ、これから出産のプレママ、頑張っている全てのママに育児に関するトピックスを紹介していきますので、コモドライフでも、放送内容を随時紹介していきます。（ラジオ放送内容の抜粋となります）
4月24日（火）の放送では、よしかた産婦人科副院長の善方裕美先生をゲストにお迎えしました。この道25年という善方先生に、「高齢出産」についてのお話を伺いました。
善方裕美先生（左）と、パーソナリティのLOVE
LOVE まず、高齢出産とは何歳からのことを言うのでしょうか。
善方先生 日本では“35歳以上の初産婦さん”と定義されています。世界的な定義としては、“経産婦さんでも40歳以上”は高齢出産とされていますね。平成27年の厚生労働省が発表しているデータでは、28.1％が高齢出産。つまり、4人に1人が高齢出産をされていることになるんですね。
LOVE このコーナーには30代後半の方からたくさんメッセージをいただくんですが、その中にはやはり高齢出産に関するものもあって。ちょっとご紹介しますね。
「11月に第1子を出産予定の39歳です。産むときは40歳。夫は58歳です。2人とも高齢です……。男の子でも女の子でもいい、ただ健康に無事産まれてくれればいい。本当に、こんな気持ちになるんですね」
「結婚してしばらくしてから始めた不妊治療。すぐにできるだろうと考えていたら、治療から10年が経ってしまいました。10年して諦めかかった去年、やっと子宝に恵まれました。最高にハッピーなんですが、高齢だし、初めての子育てだし、不安もたくさんあります」
というわけでなんですが、善方先生が考える高齢出産ってどんなものですか？
善方先生 高齢出産というとなんとなくレッテルを張られてしまうような気になると思うんですが、メリットもあるんじゃないかと私は考えています。例えばお父さんとお母さんがそれぞれ社会の中で経験を積まれて、そこに赤ちゃんが産まれてくるという部分。十分準備が整っているということは、高齢出産のいいところじゃないかなと思います。
コモドライフ取材班も収録を取材。収録はスムーズに進行していきます。
妊婦さんに向けた善方先生独特のやさしい語りかけはラジオでも健在です。
LOVE でも、身体的にはやっぱり20代のほうが……と思うかもしれないですね。
善方先生 そうですね。医学的にも、そこはどうしてもリスクはあると思います。例えば受精卵の状態から流産のリスクも上がりますし、染色体異常の赤ちゃんである確率は、やはり高まってしまいます。妊娠糖尿病や妊娠高血圧症などの母体の合併症のリスクも上がります。あとは出産のときの分娩所要時間が長くなることも。いわゆる難産になりやすい、と言われているんです。
LOVE 個人差もありますよね。
善方先生 もちろんです。基本的には、みんながみんな“高齢出産はリスクだ”と捉えるのではなく、心構えや準備で変わってくるものだと思っていただければ。エールを送るとすれば、結局は糖尿病も高血圧も生活習慣病ですよね。睡眠、運動、食事。こうした当たり前のことに気をつけていけば、十分安産で産むことも可能だと思います。若くても暴飲暴食で体重管理もできていない方であれば、そのほうがリスクが高い。セルフケアを頑張っていただきたいなと思いますね。
善方先生 お産が怖いな怖いなと思いすぎていると、本当に痛く感じてしまうということがあります。ある人文学者の先生の研究で、“なぜか安産が多い”という地域について調べられたものがあるんです。しかも子だくさん。そこでその地域の人にヒアリングしたら、そこでは「お産は怖くないよ、スポンって産まれてくるよ赤ちゃんは。かわいいよ」と言われて、小さいときから育っているんだそう。緊張した状態で出るホルモンと、リラックスした状態で出るホルモンは違うと思います。守られているから大丈夫、と思いながら、怖がらずに産んでほしいですね。