菓子・料理家として雑誌や書籍で活躍のほか、お菓子教室なども主催する渡部和泉さんは1児のママ。料理のプロが作る赤ちゃんごはんについて渡部家の食卓をのぞかせていただきました!
子どもが産まれると、それまでの交友関係が微妙に変わる。特にうちは娘が母乳のみだったので卒乳までは基本、いつでもどこでもふたりセット。そうなると行くお店も時間も限られてくるし、友人の話を真剣に聞きたいと思っても娘がぐずれば相手が遠慮してしまう。加えて乳児は急に体調を崩すので、ドタキャンの可能性も高くなる。
友人たちには「今は子どもが優先になってしまっていますが、それは期間限定のことであって、あなたのこと大切に思っています!」という気持ちでいっぱいだった。
一方で、出産は新たな交友関係も生み出してくれる。そう、それは「ママ友」。以前からの友人がお互い子持ちになってより仲良くなるパターンと、子どもを介して知り合って仲良くなるパターン、どちらもうれしいけれど、後者の方が「新たな関係度」は高い。会うときはいつも子連れだし会話も子育て中心だったのが、徐々に仕事や考えていることについて話せるようになると、娘のおかげだとありがたく思う。
卒乳後の今は夫と娘ふたりで楽しい時間を過ごせるので、私は休日も時々友人と出掛けたり仕事を入れられるようになった。
もちろん子どもとの時間はとっても大事だし楽しい。だけど気の合う友人との時間も、私にとっては一生大切にしたいものなのだ。今の「ママ友」とも、子どもが成長した後もずっと付き合えるといいなと願っている。
RECIPE
《ママ友との持ち寄り会に!「ケークサレ」》
材料(23×17×4㎝の耐熱皿1台分)
卵2個、A(砂糖大さじ1、塩小さじ1、コショウ少々、牛乳130ml、サラダ油50g、パセリ(みじん切り)大さじ2)、B(薄力粉170g、ベーキングパウダー4g)、じゃがいも1個、ミニトマト7個、マッシュルーム2個、粉チーズ適宜
- 作り方
- 1.じゃがいもは皮をむき薄切りにし、固めに茹でる。
- 2.ボウルに卵を割りほぐし、Aを順に加え混ぜる。卵液に混ぜあわせたBをふり入れ、混ぜる。
- 3.オーブンペーパーを敷き込んだバットに生地を半量入れ、じゃがいもを並べてから残りの生地を入れる。
- 4.上に半分に切ったトマト(切り口は上にする)とスライスしたマッシュルームを並べ、粉チーズをふりかける。
- 5.180度に余熱したオーブンで30分焼成する。
※琺瑯タッパーで焼けば、フタをしてそのまま持って行けます。各自が食べたい分だけカットして、残った分はお土産に♪
PROFILE
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菓子・料理家。国際中医薬膳師。漢方薬メーカーや無添加食品会社の勤務を経て、独立。著書に「漬けるおかず便利帖」「季節の手づくりジャムの本」など。少人数のお菓子教室「atelier mel」主宰。
(制作 * エチカ)