先輩パパとママに教えてもらいました!vol.3

伝統行事も肩肘張らずにみんなで楽しく、赤ちゃんの幸せ願う「お食い初め」

2016/5/20
伝統行事も肩肘張らずにみんなで楽しく、赤ちゃんの幸... 伝統行事も肩肘張らずにみんなで楽しく、赤ちゃんの幸...

菓子・料理家として雑誌や書籍で活躍のほか、お菓子教室なども主催する渡部和泉さんは1児のママ。料理のプロが作る赤ちゃんごはんについて渡部家の食卓をのぞかせていただきました!

お食い初めの頃になると表情も豊かになり、笑顔が増える。

バウンサーに乳腺炎にハーフバースデー…。子供が産まれてからはじめて知る言葉って、すごく多かった。 「お食い初め」も聞いたことはあるけれど、行う時期や献立なんかは産まれてから慌てて調べた。 生後100日から120日目に行うお祝いで、尾頭付きの魚とお赤飯、汁もの、煮もの、香のものを塗りの漆器に盛り付け、生涯食べものに困らないようにと食べさせる真似をする儀式のこと(だそうです)。

ひゃあ、なんか大変……と身構えたけれど、よく考えたらこれって一汁三菜の献立よね。尾頭付きの魚をがんばれば、あとは常備菜でもなんとかなりそう。食器もお祝いでもらったベビー用食器と家にあるお皿でぴったりなのがあったっけ。

100日目なんてまだ育児に慣れずてんやわんやの時期。献立だって省略したり買ってきたものだって問題ない。私も結局、筑前煮は当日参加した母に持ってきてもらい、お吸い物は義母に作ってもらった。赤ちゃんの幸せを願いながら、みんなで食卓を囲む。それが一番大事なことなんだから。

これから甘いとか酸っぱいとか苦いとかいろーんな味と出会って、自分なりの味覚ができてくるんだろう。食べる喜びと幸せを知ってもらえるよう、お母さんは毎日のごはんを大切につくるよ。

渡部家のお食い初め献立

鯛の塩焼き、栗赤飯、はまぐりのお吸い物、筑前煮、なます、かぼちゃマッシュ、果物(いちごとメロンボール)

歯固め石もお皿に石のように丈夫な歯が生えることを願って、歯固め石もお皿に(左の皿の真ん中)。

RECIPE

レシピ

○鯛の塩焼き

鯛1尾、塩、水菜1/2袋、レモン1/2個

1.鯛はうろこと内臓をとる(魚屋さんでやってもらえる)。
2.全体に塩をまぶして15分ほどおき、キッチンペーパーで出た水分をふく。
3.オーブンシートをしいた天板にのせ、全体に塩をふる。尾やヒレにはたっぷりとまぶし、アルミホイルで覆う。
4.200℃に余熱したオーブンで20~30分焼く。
5.3㎝長さに切った水菜の上にのせ、レモンのくし切りを添える。

○栗赤飯

もち米3合、小豆1/2カップ、甘栗15粒

1.小豆はたっぷりの水とともに鍋に入れ、一度茹でこぼす。再度鍋に小豆とかぶるくらいの水を加え火にかけ、沸いたら弱火にして15分ほど煮る。そのまま20分ほど置いてから、小豆と煮汁に分ける。
2.炊飯器に浸水させておいたもち米と小豆、甘栗を入れ、煮汁を3合分(足りなかったら水を足す)加え、炊く。

食べさせる真似でも食べさせる真似も無理矢理すると、この顔……。
渡部和泉

PROFILE

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菓子・料理家。国際中医薬膳師。漢方薬メーカーや無添加食品会社の勤務を経て、独立。著書に「漬けるおかず便利帖」「季節の手づくりジャムの本」など。少人数のお菓子教室「atelier mel」主宰。

(制作 * エチカ)

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