先輩パパとママに教えてもらいました!
菓子・料理家として雑誌や書籍で活躍のほか、お菓子教室なども主催する渡部和泉さんは1児のママ。料理のプロが作る赤ちゃんごはんについて渡部家の食卓をのぞかせていただきました!
晩婚ということもあり、すぐにでも子どもがほしかった。市販の検査薬を持ってドキドキしながらトイレに入り、がっかりして出てくることが続いた末、やっと授かった。うれしくて幸せで、おかあさんになるんだと思うだけでほろほろ泣けた。
それからすぐに、例のヤツは始まった。子どもの頃から食欲旺盛で、病気になっても3度の食事だけは抜かない私が、食べられないどころか、においもダメ、見るのもイヤ、食べもののことは一切考えたくない!という状態になってしまったのだ。
料理家という仕事柄赤ちゃんと自分の栄養状態が気になって、何か口にしなくちゃと思うのだけど、何を食べるか考えるのも辛いし、がんばって食べたとしてもその後は必ず胃がギューギュー痛み続ける。「つわりなんて妊婦みんなが通る道。そのうち収まるはず」と耐えていたけれど、終わる目安の安定期に入っても絶不調は続き、体重は30㎏半ばまで落ちてしまった。
身も心もげっそり、頭がボーッとして集中力も体力もなくなり、仕事は休まざるを得ない。こんなことで赤ちゃんはちゃんと育つのだろうか。不安ばかりがうずまき、ただただ時間をやり過ごす日々。
そんな私を心配して、母はあれこれ差し入れてくれたのだけど、どれも食べる気はせず全て夫に横流し。だけどひとつだけ「これなら」と思ったのが、お菓子のグミ。グミなんて10年以上口にしてないのに、妊婦の味覚って本当に謎……。せっかく食べられるものを見つけたのだから、無添加で自作しようと思うのは職業病(笑)。
果物や野菜ジュースで自家製グミを作ってはおやつにした。それで気がまぎれたのかどうかは分からないけれど、ほどなくしてつわりは収まった。ちなみに産まれてきた娘は、少食でグミが大好き。つわりの症状と関連づけてしまうのは……安直だろうか?
RECIPE
レシピ
【コンロ不要ですぐ出来る!自家製無添加グミ】
材料
好みの100%ジュース大さじ2と1/2、A(顆粒ゼラチン5g、砂糖小さじ1)
作り方