子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラム
妊娠中の10ヵ月は、赤ちゃんが24時間ずっとお腹の中にいるので大変な時期ではありますが、胎動を感じられたり、エコーで可愛い動きを見られたり、幸せいっぱいの時期でもありますよね。では実際に、ママのお腹の中で赤ちゃんはどのように成長をしているのでしょうか。
・赤ちゃんの大きさ:数ミリ程度
排卵検査薬で妊娠がわかるようになるのは、妊娠4週〜5週頃です。5〜6週になると超音波で最初の妊娠の診断をしてもらうことが可能になります。また6週頃には赤ちゃんの心拍を確認できるようになりますが、大きさはまだまだ数ミリ程度です。
・赤ちゃんの大きさ:13cm、体重100g程度
妊娠10週までには、主な体の臓器の基本構造が小さいながらも出来上がってきます。筋肉や骨格が発達してくるので、胎動はまだまだ感じられませんが、エコーでぴょんぴょんと元気そうに飛び跳ねているところを見ることができるようになってきます。また羊水を飲むようになり、心臓もしっかり発達してくるのがこの時期です。
・赤ちゃんの大きさ: 35〜40cm、体重1000〜1300g程度
中期は、子宮がお母さんの骨盤内から飛び出すほど大きくなってきて、お腹のふくらみも目立つようになる時期です。赤ちゃんは音や光に反応できるようになってきており、ママの声も聞こえています。顔の筋肉も発達してくるので、まぶたを開いていたり顔をしかめていたりする様子が検診のエコーで見られることもあります。また、羊水を飲んで尿を排泄できるようにもなっています。
・赤ちゃんの大きさ: 45〜50cm、体重2500〜3000g程度
赤ちゃんは大きな音に反応して体をびくっとさせたり、エコーでは指しゃぶりをしたりと様々な動きができるようになってきます。内臓の機能も整い、腸に便を蓄えられるようにもなっています。徐々に肺呼吸ができる機能も高まり、この時期になると約20分ごとに寝たり起きたりを繰り返すようになります。また、皮下脂肪が徐々に蓄えられることで、ふっくらとした赤ちゃんらしい体つきになります。
今この瞬間も、ママからの栄養と酸素をたっぷり取り込み、暖かい羊水に包まれて、すくすくと赤ちゃんは成長中です。毎日の体の変化に戸惑いも感じられるかもしれませんが、人生の中で赤ちゃんがお腹の中にいるのはほんの一瞬。楽しみながら過ごせるとよいですね。