馬場直子

子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラム

vol.67

夏も保湿剤は必要?!夏の赤ちゃんのスキンケア方法を子どもの皮膚の専門家が伝授します!

「汗をかきやすい夏、赤ちゃんの保湿剤は何を塗ればいいの?」「汗をかいたらどうすればいい?」など、赤ちゃんと夏を迎えるにあたって、ママやパパには疑問がいっぱいですよね。そこで神奈川県立こども医療センター皮膚科部長である馬場直子先生に、夏の赤ちゃんのスキンケア方法を教えていただきました。

夏も保湿剤は必要?!夏の赤ちゃんのスキンケア方法を... 夏も保湿剤は必要?!夏の赤ちゃんのスキンケア方法を...

夏に起こる肌トラブルとスキンケアの必要性

夏は汗をたくさんかくため、おむつかぶれ、あせもなどの肌トラブルが起こることがあります。また、汗でしっとりしているから乾燥しないように思えるかもしれませんが、肌を守るのに必要な皮脂と汗は別物で、汗が蒸発する際に天然保湿成分が一緒に奪われて皮膚が乾燥します。さらに夏は紫外線やエアコンの風も浴びることがあるので、乾燥しやすいのです。肌を守るバリア機能も、汗を拭いたり洗い流したりするたびに壊れてしまいます。通年をとおしてスキンケアは必要ですが、夏こそスキンケアが大切といえます。

夏のスキンケア剤の選び方

夏はさらっとしたローションタイプの保湿剤が塗り心地がよくおすすめですが、クリームタイプに比べると乾きやすいという特徴があります。そのため、肌が乾燥しやすいお子さんや乾燥が気になる部分などには、ローションを塗ったあとに保湿効果が長持ちするようクリームタイプを上から塗ってあげましょう。

赤ちゃんのスキンケア、ポイントはこの4つ

赤ちゃんのスキンケアで大切なのは、赤ちゃんの肌を清潔にすることと保湿する状態を保つこと。これからお伝えする4つのポイントをおさえて赤ちゃんの肌を守ってあげましょう。

1)毎日のお風呂で赤ちゃんの体を清潔にする。ただし、洗いすぎには気を付けて。

お風呂につかっている赤ちゃん

よく泡立てた固形石けんや泡タイプのベビーソープを使い、手でやさしくなでるように洗ってあげましょう。首まわりや手足の関節など、しわがあるところはしわを伸ばしてしっかり洗い、ぬるいお湯のシャワーで洗い流します。なお、洗いすぎはかえって肌のバリア機能を破壊するので石けん類を使うのは1日1回にとどめましょう。汗が気になるときは濡れタオルでそっと押し拭きするか、シャワーで流せば十分です。

2)保湿剤はやさしくなでながら体全体に均一に塗り広げ、細かいところも念入りに

赤ちゃんの背中に保湿剤を塗っている様子

保湿剤は赤ちゃんの顔やおなか、背中、手足など全身に塗りましょう。体の上に保湿剤をちょんちょんと点で何カ所かに置いてから、やさしくなでて塗り広げ、均一に塗るのがポイントです。口の周りや耳の付け根、首のしわ、手足の指など細かいところも忘れないようにしましょう。

3)保湿はお風呂からあがったらできるだけ早めがいい!

タオルの上にあおむけで寝転がっている赤ちゃんの体を保湿剤を塗っている様子

お風呂からあがると肌は水分が蒸発してどんどん乾燥していきます。そのため、お風呂からあがったらなるべく早めに保湿することが大切です。できれば20分以内に塗るとよいですね。服を着せるときにセットで行うなどして、お風呂あがりの毎日の習慣にしましょう。

4)保湿剤を塗る量は、ティッシュが貼りつくぐらいたっぷりと

保湿剤の量は、大人の手のひら2枚分の面積に対し、1円玉ぐらいが目安です。塗った後にテカテカ光り、ティッシュをつけて逆さにしても落ちないぐらい少し多めに塗るのがポイントです。前述したローションタイプかクリームタイプか、重ね塗りをするかは、お子さんの肌の状態で選んでくださいね。

最後に

赤ちゃんの肌は敏感で、さまざまなものに影響を受けます。汗をかきやすい夏は、汗を拭いたり洗い流したりする機会が増えるため、肌を守るバリア機能を壊してしまうことがあります。きれいに洗って保湿するというスキンケアを習慣にして、赤ちゃんの肌を守ってあげましょう。

馬場直子

PROFILE

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神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、横浜市立大学皮膚科臨床教授

1983年滋賀医科大学医学部卒業、1994年横浜市立大学皮膚科講師を経て、神奈川県立こども医療センター皮膚科部長、2015年より横浜市立大学皮膚科臨床教授を兼務。日本皮膚科学会専門医。専門分野は小児アトピー性皮膚炎、母斑、血管腫、皮膚感染症など小児皮膚科学全般。

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コモドライフ編集長NOTE