子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラム
妊娠期間は約10ヵ月あり、その間風邪をひいてしまったり体調がすぐれないこともあるかと思います。妊娠中は免疫力が低下すると言われていますが、それはなぜ起こるのでしょうか?また、風邪をひいてしまったときに赤ちゃんには影響があるのでしょうか。予防法とともに解説していきましょう。
なんで免疫力が低下するの?
お腹の赤ちゃんは、母親だけではなく半分は父親の遺伝子が組み込まれているため、ママの体は赤ちゃんを「異物」だと判断してしまいます。
免疫力は、異物を攻撃・排除する働きがあり、免疫力が高いままだと流産や早産を招く恐れがあるため、ママの体は妊娠をしたら免疫力を下げて赤ちゃんを守るのです。
風邪をひいたとき、赤ちゃんにどういう影響があるの?
通常の風邪の症状であれば基本的には影響ないとされています。ただし、インフルエンザなどで高熱が続く場合は、お腹の赤ちゃんへの影響が懸念されてきますので、症状が悪化する前に医師に相談するようにしましょう。また、自己判断での風邪薬の服用は避け、病院で適切な薬を処方してもらいましょうね。
予防するにはどうしたらいいの?
しっかり栄養と睡眠をとること、感染症が流行している時期には不要な外出を避けること、手洗いうがいをしっかり行うことが大切です。一緒に住んでいる家族からうつる可能性もありますので、全員に気を付けてもらうようにしましょう。
最後に
妊娠中の風邪を極度に怖がる必要はありません。どんなに予防していても、風邪をひいてしまうことはありますので、熱が出たり体調がすぐれないときには、かかりつけの病院などに早めに相談し、適切な検査や治療を受けるようにしましょう。妊娠中はご自身の体調管理や必要な栄養などを学ぶよいきっかけとしていただき、出産後の子育てにも役立てていただけますように。