子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラム

vol.41 妊娠中の体重管理、ちょっとした工夫で無理なく乗り越えよう♪

十倉陽子 2017/12/10

妊娠中にママの体重が増加することは、赤ちゃんが生まれてくるための準備として、ごく自然なことです。適切な目標を知って、無理なく体重管理をしてみましょう。

体重増加の目安って?

妊娠している全期間での体重増加の理想値は、下記の通り妊娠前の体格でおおよそ決まります。

・BMI 18.5未満(やせ型の女性):9~12kg
・BMI 18.5以上25未満(普通体型の女性):7~12kg
・BMI 25以上(太めの女性):およそ5kg

妊娠中期~後期において、1週間あたりの体重増加量は、以下を推奨しています。
・BMI 25未満までの女性:0.3~0.5kg
・BMI 25以上の女性:医師や助産師と相談して目標設定をする

体重管理方法、どうすればいいの?

・運動について
妊娠中の体重増加に伴い関節が緩むこともあるため、急激に運動すると関節に痛みが出ることもあるため、マタニティースイミングや軽いウォーキングなど、体重増加による負担がかかりにくい運動を中心に行うとよいでしょう。

・食事について
体重の増加を気にし過ぎるあまり、無理なダイエットをするのはよくありません。妊娠中にママが摂っている栄養素は、ママのお腹の中で成長する赤ちゃんにとって、とても大切です。特に日本人は、ビタミンやカルシウム、亜鉛、鉄などのミネラルが不足しやすいため、カロリーは抑えながらも、それらの栄養素はしっかり摂るようにしましょう。
そのためにも、お菓子や栄養の少ないパン、ジュースなどの摂取は控えて、バランスよくしっかり栄養が摂れ、カロリーも抑えられる煮物や蒸し料理を積極的に摂り入れるとよいでしょう。お腹が空いた時の間食は、栄養豊富なフルーツやナッツにしてみるのもよいですね。

最後に

妊娠中の体重は、少な過ぎても、増え過ぎてもよくありません。妊娠前と違い体重のコントロールがなかなかうまくいかず大変だと思いますが、生まれてくる赤ちゃんの体になると思って、自分の体にも愛情をもって体重管理を行ってみてください。

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PROFILE 十倉陽子 大学卒業後、総合診療、家庭医、地域医療を初期研修で学び、産婦人科医局に入局。
婦人科良性腫瘍手術、性感染症、女性医療、婦人科悪性腫瘍、周産期医療、新生児治療の研修を踏まえ、現在は不妊治療専門施設に勤務。体外受精を含む不妊治療を中心に、その他女性のトラブル全般に対応できる女性の全人的医療者を目指しています。二児の母。現在英ウィメンズクリニック勤務。
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