子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラム
これからママになる方に、ママになりたい方に。 プレママとプレママ予備軍の皆さんが、健やかな妊娠生活を送るために、産婦人科医として、ぜひ知っておいて欲しいお話をしたいと思います。
【1】プロを味方に!信頼できる医師、助産師、病院を見つけて、安心妊娠生活を送ろう!
妊娠してから、出産までの40週間は、女性の子宮の中では、赤ちゃんが日々成長し、それに伴い、女性の体も毎日変化していきます。
妊婦さんと赤ちゃんを守り、その奇跡のような40週間と出産を支えるのが、産科医、助産師、小児科医です。医学、医療の発達により、日本は世界で一番安全に、赤ちゃんを産むことのできる国になりましたが、それでも、いつ何が起こるかわからないのも、妊娠とお産の真実。
信頼が置ける医師、助産師の元で、定期的に妊婦検診を受け、何か変かな?というサインがある時は、すぐ相談し、対応できるようにしていく事が、健やかな妊娠生活を送る上でとても重要となります。
【2】妊娠前に、夫婦で風疹抗体価をチェックしよう!
プレママ世代は、風疹の予防接種を受けていない人が多くいる世代です。
おなかの赤ちゃんへの感染を防ぐために、妊娠前に、夫婦で風疹抗体価チェックを受け、必要な人は風疹ワクチンを接種することをお勧めします。(注:妊娠中は、接種を受けられません。また、接種後2〜3ヵ月は避妊する必要があります。)
【3】妊娠前〜妊娠中は「葉酸」を多くとろう!
文字どおり、葉っぱ(野菜)に多く含まれている葉酸は、妊娠中のお母さんが摂取すると、赤ちゃんが二分脊椎症(背骨の形成異常)になる率を50%〜70%下げることが知られています。
食事からの摂取だけでは十分ではないこともありますので、ママになりたい女性は、妊娠する前から、葉酸を栄養補助食品(いわゆるサプリメント)などで、追加で一日400μg摂取することが推奨されています。
【最後に】
女性にとって、妊娠・出産は、心身共に、そして社会的にも、とても大きな変化が起こる一大イベントです。
分からないことや、不安なことがあるのも当たり前。疑問、質問、不安な事は、自分一人で対処しようとせず、その道のプロに、遠慮せずに質問して、必要があれば、助けや治療を受けましょう。
皆さんが健やかな妊娠生活を送れますように、私も産婦人科医として、女性として、心から応援しています。