石戸谷尚子

子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラム

vol.49

寒い冬、赤ちゃんに風邪を引かせないために何をどう着せる?小児科医がポイントを解説!

赤ちゃんと初めての冬を過ごすママや妊婦さんたちは「赤ちゃんに何を着せたらいいの?」「靴下は必要?」「お出かけのときや寝るときはどんな格好をしたらいいの?」と迷うことが多いと思います。そこで今回は、冬の赤ちゃんの服装や寝具、お風呂やスキンケアについて、ポイントをご紹介します。

寒い冬、赤ちゃんに風邪を引かせないために何をどう着... 寒い冬、赤ちゃんに風邪を引かせないために何をどう着...

●適切な室温、湿度は?

赤ちゃんが冬を過ごすのに快適な室温は20度ぐらい、湿度は40~60%が目安です。室温が20度未満のときはエアコンなどを利用します。また冬は乾燥しがちなので湿度にも気をつけて。加湿器を利用する以外にも、洗濯物を室内に干す方法もありますね。

加湿器の写真

●シーン別にみる服装や布団やスリーパーの選び方

赤ちゃんは体が未発達であまり体温調整が上手ではないので、肌着や衣類を組み合わせて温度調節がしやすいようにします。

シーン1.室内で過ごすとき
新生児期は短肌着+コンビ肌着(長肌着でも可)+カバーオール1枚を着せますが、生後1ヵ月を過ぎたら短肌着またはコンビ肌着+衣類1枚でOKです。もし室温が低いと感じたり、赤ちゃんの背中など体幹を触って、普段よりも冷たく寒そうだなと感じたときは、上記に加えてベストなどの羽織もので調節を。

カバーオールを着ている赤ちゃん

**靴下は不要って本当?
適切な室温を保っている場合は、季節を問わず基本的に靴下は履かせない方がよいです。赤ちゃんは手足から熱を放出して体温調節を行っていますし、裸足で過ごすことで足裏に刺激を受けてさまざまなことを学んでいるんですよ。

靴下を履いていない赤ちゃんの足

シーン2.お出かけのとき
室内の服装(短肌着またはコンビ肌着1枚+衣類1枚)に羽織ものを加えるのを基本とし、寒さによってはさらに上着を着せてあげます。また、冬の外は寒いので防寒のため、靴下や帽子も必要です。

抱っこひもをする場合は、抱っこひもの中は温かいので、赤ちゃんに着せるものは室内の服装のみにして、抱っこひもの上からおくるみなどをコート代わりにかけるようにします。また、ベビーカーの場合は、室内の服装+羽織もの+足元付近にカバーがよいでしょう。

シーン3.寝るとき
新生児の頃は肌着+シンプルなロンパース1枚がよいですが、生後1ヵ月以降はカバーオールやパジャマ1枚でOK。腹まきは室温20度が保てていれば必要ありません。セパレートのパジャマはお腹が出ないようにボタンで上下を止められるものがよいですね。寝具はかけ布団1枚でよいですが、寒かったり布団を蹴ってしまって心配な場合はスリーパーを着せてその上に布団をかけるなどして調節します。なお赤ちゃんは汗っかきなので、背中に手を入れて汗をかいていないか確認してあげましょう。

エアコンはつけたままでも問題ないですが、乾燥対策を忘れずに。タイマーがついている場合は、寝入りばなと朝方だけつくように設定しておくのもよいですね。

●沐浴・お風呂のタイミングとスキンケア

授乳直後の沐浴やお風呂は嘔吐してしまう可能性があるため避けますが、基本的にタイミングは日中でも夕方でも構いません。ただ、体温が下がると眠気を感じて寝つきがよくなるため、寝かせる時間の1時間ぐらい前にはお風呂から上がっているといいですね。また最近はパパが帰宅後にお風呂にいれるご家庭もあると思います。夜であれば20時頃までにいれてあげて、21時頃までに寝かせるようにすれば問題ないと思いますよ。

入浴中の赤ちゃん

冬のスキンケア方法
お肌を清潔にした後に1日1回以上保湿をしましょう。ただ冬は乾燥しやすいため、赤ちゃんの肌質によっては、クリームタイプなどの保湿力が高いものを塗った方がよいかもしれません。また回数は、肌を触ったり観察してモチモチしていてみずみずしさがあるようなら1日1回でよいですが、ガサガサが気になるようだったら1日2回ぐらいにします。ママのお肌も乾燥したら保湿をすると思いますが、それと同じですね。

●最後に

冬の場合、室内と外の温度差が激しいので、ママが暑い・寒いと感じたら脱ぎ着をさせてあげること、また乾燥しやすいのでスキンケアをしっかり行うことが大切です。とはいえ、冬だからといってすぐに風邪をひいてしまうなどというわけではないのであまり神経質にならなくて大丈夫。赤ちゃんと楽しい冬を過ごしてくださいね。

石戸谷尚子

PROFILE

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小児科 | 石戸谷小児科 院長
医師、医学博士。1981年徳島大学医学部を卒業後、東京慈恵会医科大学小児科入局、都立母子保健院及び慈恵医大付属第3病院勤務を経て1995年現職に。日本小児科学会認定 小児科専門医、日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医、日本血液学会認定 血液専門医。

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