先輩パパとママの毎日コラム

vol.270 新世界で、一歩一歩。「繰り返される、ちょっと困った遊び。」

山本彩乃 2019/9/26

写真家・山本彩乃さんが綴る、ゆったり子育てライフ。今回のテーマは「子どもの困った遊び」です。

息子がつかまり立ちができるようになった頃から、引き出しや扉のある家具にはチャイルドロックを付けました。扉や引き出しを開けて指や手が挟まらないように、という安全のためだったのですが、このチャイルドロックに興味津々の息子。

私が開け閉めするのを見ていて、自分もやりたい!と言わんばかりに、「ん!ん!!」と指をさし始めたので、「ぴったり合わせてから、ぐっと押すんだよ」と教えながら息子の手でやってあげたところ、面白い!と思ったのか、毎日のようにやりたがるように。

私が洋服を取り出そうとするときには、察知してロックやりたい!とやりに来るし、その上の引き出しも、下の引き出しも全部ロックしたい。なので、その度にロックを開けてあげ、息子のペースでカチッとロックできるまで待ってあげる日々が続きました。

本人はとても真剣で、ロックできたときに達成感溢れる顔をするので、毎回で大変ではありましたが、その顔を見るのが楽しみで何度でも付き合いました。

大好きなボール遊びから始まった困った遊びも。投げたり、持って歩き回ったり、転がしたり。だんだんと、大人と投げっこしたりもできるようになってきた頃。家でボール遊びをするたびに、ソファーの下、テレビ台の下などにボールが入ってしまうこともしばしば(我が家の家具は脚が床から10cmくらいの高さで付いているものが多いのです……)。

その度に、床にはいつくばり、棒を使ってちょんちょん、とボールを出さねばならず、大人にとってはちょっと大変……。

それを見ていた息子は、はじめはボールが取れて嬉しい!という感じだったのですが、次第に「入り込んでしまったボールを棒で取る」ことを面白がってしまい、やっとのことで取り出して手渡すと、ポイッと目の前でまた家具の下に転がすではないですか……!!

これは、困りました。あまりの頻度に疲れてしまって取らないとギャンギャン泣くし、取ったらポイッとまた家具の下に逆戻り。「もう、りっくん、自分で取ってよーー!」と、私が言うと、じっとこちらを見てから、いつも使っている30cmくらいのコルク棒をつかんで、床にはいつくばり、ボールを取ろうとしたんです!

これにはびっくり。大人がやることを、よく見て理解しているんだなあと息子の成長を感じられた出来事でした。

自分でもやってみて、ボールを家具の下から取ることの大変さを知ったのか、その後はボールが取れなくても泣かなくなり、頻繁にポイッと入れることもなくなりました(笑)。

大人から見てちょっと困った遊びでも、続けてやるということは、そこに子どもの興味や関心があるので、今回の2つの遊びについては、一緒に付き合ってみてよかったと思います。

その先に、子どもの達成感や成長を感じることができました。

これからも、こういう遊びが増えてくるでしょうが、他人に迷惑にならないもの、危険がないものであれば、どんどん付き合っていこうと思います!

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PROFILE 山本彩乃 写真家。広告、雑誌などで活動。2017年12月に長男、2019年6月に長女を出産。あらゆるもののもつ、輝きを写したい、という想いで日々シャッターを切っている。
https://www.yamamoto-ayano.com
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