先輩パパとママの毎日コラム

vol.423 愛するプニプニ「オシャレママとはなんぞや」

かみやかやこ 2021/7/20

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。街で見かけるママたちの美しさたるや。みんなどうしているんだろう?ママになってもいつまでもオシャレを楽しみたいと願う、かみやさんの悩める日々のお話です。

子どもができると、会社に勤めている時より、人に会うことが多くなった。児童館、商店街、スーパー、散歩、公園…。ベビーカーを押しながら歩いていれば、近所のおばあちゃんに話しかけられる確率100%だ。人には会うけれど、「まぁ近所だし。この服も今季限りかな」という気持ちでクタクタになるまで着ている。

赤ちゃんが生後5ヵ月になってくる頃、やっと体型も体重も元に戻ってきた。母乳も落ち着き始め、大変重宝した授乳キャミソールを手放す。しかしクローゼットをみると、着たい服がない。妊娠中〜生後5ヵ月で約13ヵ月の期間がある。13ヵ月もノーマル服を着ていなかったのだから、好みも変化する。何より、ママになり行動や行く場所も変わったので、「動ける・授乳できる・じゃぶじゃぶ洗える・シワにならない」という条件をクリアできる服が望ましい。

そんな楽ちんスタイルで娘と砂場で遊びながら、周りを見渡すと…世の中のママたちは、なんてオシャレなんだ。その服どこで買ったんですかー!そんな組み合わせ着こなせちゃうんですかー!高見えってやつですかー!私ときたら、もはや制服のようになった、お決まりの服のルーティーン。オシャレ努力を怠ったのかな、と思うが、公園の砂場の一角にお尻をつけて座れる服のレパートリーが思いつかない。

朝支度に、ママたちは平日どのくらいの時間をかけているのだろうか。私の場合、メイクは5分。着替えを考える時間は1分。美しい服を着るのはなんとなく控えてしまう。

街ですれ違ったオシャレなママを見て、「あの人、すっごいオシャレなママだよね!」と言うと、「あのくらい沢山いるよ〜」と夫。いつも近所でばかり過ごしている私には、エリア外にはどんだけ高レベルオシャレママが存在するのやら…と見えない世界が大きく感じられた。

ママも綺麗になりたい、オシャレしたい気持ちはめいっぱいある。したい、けど、してない。その理由は?子育て?映えスポットに出かけないから?いや違う。たぶん、自分のやる気。今やオシャレの情報収集はどこでもできる。子どもを寝かしつけている横でポチポチ買い物だってできる。

そう、「情報収集の時間の大切さ」を改めて感じる。赤ちゃんと家で過ごすと、子ども向け番組ばかり見て、赤ちゃん言葉でずっと話している。買い物に行けば、子ども服ばかり買って、物欲を満たす。自分のための時間を作らねば、ママのレベルアップもできない。子どものことばかりにならぬよう、自分のこと客観的に見てみよう。じつは最近私、クローゼットの中をレベルアップさせたばかりだ。

子どもとリンクコーデ、なんてのも憧れる。がっつりペアルックは恥ずかしいけど、モチーフが一緒、色が一緒、髪型が一緒。などのさりげないリンクコーデなら取り入れやすい。愛する子どもと同じアイテムを身につけている、という幸福感は、親になったから味わえる新鮮な喜びだ。

ママ、今日そんなオシャレしてどうしたの??と、将来娘に言われないように、できるだけオシャレにあがき続けたい。

PROFILE かみやかやこ 多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
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