東京で子育て中のイギリス人パパ、パトリックさんのエッセイ。イギリスで見かけたベビーフードのことや、食にまつわること。
こんにちは!パトリックです。
息子が離乳食を始めて間もなくの頃、ボクの膝の上でパン粥を嬉しそうに食べている写真です。イチゴとバナナをつぶしたものもニコニコ食べていたよ。
今日は息子とボクの「食」にまつわることを綴っていきます。
イギリスのベビーフード
息子が生まれて、初めてイギリスに帰省したのは、息子が生後4ヵ月の時だった。当時、息子はミルク(母乳とミルクの混合授乳)しか知らなかった。
離乳食はまだ始めていなかったが、イギリスでは生後4ヵ月ですでに離乳食を始めるらしい。
現地のスーパーマーケットでベビーフードの売り場に行ってみると、生後4ヵ月から食べさせられるフルーツのピューレがたくさん並んでいた。ボクたちは息子にイチゴとリンゴのピューレを買ってみた。その時はほんのちょっとしか食べられなかったけど、ミルクしか知らなかった息子にとって、ミルク以外の初めての味!
初期のベビーフードはピューレ状になっているものがほとんどだった。
イギリスといえばコテージパイが有名だけど、ピューレ状になったコテージパイのベビーフードもあったよ。
そうそう、売り場ではボトルに入っているベビー用のミルクも見かけた。ボトルに入っているのでそのまま飲ませることができる。ボクたちもこのベビー用ミルクを2本買ったけど、日本では見かけないように思う。蓋を開けてすぐに飲ませてあげられるので、万が一の災害時にもきっと重宝すると思うのだけど。
イギリスのベビーフードには、ポテトやパスタをベースにしたもの、西洋風のバラエティに富んだメニューがたくさんあった。ボクにはイギリスのベビーフードの方が美味しそうに思うけど、息子はなんといってもライス(お米)が大好き!だからお米と相性の良い日本のベビーフードで育ったことは、彼にとってハッピーだったと思うよ。
「いただきます」と「ごちそうさま」
「いただきます」と「ごちそうさま」は、食べ物に感謝する良い言葉だね。
日本の文化の中で、「食」はとても重要な意味を持っているとボクは感じている。誰しも食べることが大好きだし、家族との時間の中で食事の時間を楽しく過ごすことをとても大切にしているよね。
ボクたちも食べ物や食事の時間そのものを息子が大切にできるよう、できるだけきちんと座って行儀よく、家族揃って一緒に食事ができるように気を配ってきた。
我が家はダイニングテーブルやチェアではなく、コタツのテーブルで食事をしている。息子はクリップオンのベビーチェアに座り、マユとボクは床に座って、3人でテーブルを囲む。平日は仕事で遅くなりがちのマユが不在のこともあるけれど、週末はみんなで食事をとるようにしているよ。
そして、小さい赤ちゃんのうちから、日本語の「いただきます」と「ごちそうさま」を僕たちは息子に教えた。息子は小さな手を合わせる動作から覚えていったよ。
得意料理は、イギリスのコテージパイ
日本に来てしばらくは、家にいる時間が長かった僕が毎日料理をしていた。
炒め物やカレー、シチューなどで、レパートリーがそんなにあるわけではないけど、日本のカレーはマユに教わった料理の中で、ボクのお気に入りでもある。1度作ると、2~3日食べられるのもいいよね。
ボクの得意料理は、コテージパイだよ。イギリスの郷土料理で、ミンチ肉とマッシュポテトをオーブンで焼く。
マユも気に入っていて彼女自身もよく作るので、コテージパイは我が家の定番料理だ。
ボクは時間があればもっと料理をしたいのだけど、レシピを見て材料を買おうとすると、小麦粉だけでもいろんな種類があって、ボクにはまだちょっと日本のスーパーマーケットは難しい。
ホントはもっと新しいメニューにもトライして、マユを驚かせたいんだけどね。
そして、もうすぐ2才になる最近の息子。大人並みによく食べる。
そのうち、ボクたちが作る大きなコテージパイもペロリとたいらげるようになるんだろうな。(笑)
PROFILE
Patrickこのライターの記事一覧
イギリス出身。インターナショナルスクール講師。
日本人の妻と国際結婚し、東京で暮らす。一児の父。
趣味は音楽、ヘビィメタルバンドのTシャツ集め。
子育て動画 P&M's Story ペアレントーク で動画更新中
(制作 * PARENTalk)