妊娠期のひとりごはんを助ける！料理家tottoちゃんのマタニティ飯
雑誌や広告でのレシピ開発やフードスタイリングを中心に活躍する人気料理家の黄川田としえさん。明るく気さくな人柄で、“tottoちゃん”の愛称で親しまれています。コモドライフでは、妊婦さん向けのマタニティ飯レシピの連載を担当してもらうことになりました。そんなtottoちゃんにお聞きした妊娠期の食事との向き合い方や料理を楽しむコツなどを3回に渡り、お送りします。
ご主人とふたりのお子さんの4人で暮らすtottoちゃん。
家族との食事で大切にしていることは、どんなことでしょう。
家族で食卓を囲んだ温かい記憶が、成長した子どもたちの糧となるように
ーーお母さんが料理を続けていく上で大切なことは？
tottoちゃん
日常の中でちょっとした楽しみを見つけて気持ちを上向きにすることが、結果的にお母さんの体にも赤ちゃんにも、良い影響をもたらしてくれるように思います。料理なら、テンションが上がるような盛り付けを楽しんでみるとか。義務ではなく楽しみにしてしまうことが大切だと感じます。
私もそうでしたが、妊娠期って、「産んだらゴール」という感覚があると思うんです。でも実際に出産してみたら、そこが始まりでした。食べることはずっと続いていくわけですから、楽しく続けられるのが一番。
産後しばらく経ったら、「ママ、おいしいね！」という子どもの笑顔も、料理の楽しさと喜びをアップさせてくれるようになりますよ。
ーーふたりのお子さんのお母さんとして、日々の食事をどう考えていますか。
tottoちゃん
もちろん栄養バランスも大切だけど、みんなで食卓を囲むときの楽しい気持ちや会話も含めて、食事の時間そのものを大切にしたいと思っています。
子どもの頃の食事の記憶って、とても大事だと思うんですね。おいしかったものや、一緒に食べた人の笑顔、楽しかった会話……そういう記憶って、大人になってもずっと残るんですよね。そしてそれが、大人になってからの力になったりすると思うんです。悩んだとき、幼い頃に食べたお母さんのごはんが救いになることだってあるかもしれません。
だからこそ、家族で食卓を囲む時間は、子どもたちにとって温かい記憶として残るようなひとときになるといいなあって、常々思っています。