妊娠期のひとりごはんを助ける!料理家tottoちゃんのマタニティ飯vol.2

料理家tottoちゃんインタビュー 妊婦さんとごはんの話 〜わが子を思いながらつくる初めての食事〜

2017/3/30
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雑誌や広告でのレシピ開発やフードスタイリングを中心に活躍する人気料理家の黄川田としえさん。明るく気さくな人柄で、「tottoちゃん」の愛称で親しまれています。コモドライフでは、妊婦さん向けのマタニティ飯レシピの連載を担当してもらうことになりました。そんなtottoちゃんにお聞きした妊娠期の食事との向き合い方や料理を楽しむコツなどを3回に渡り、お送りします。

「ひとりだから……」と、ついサッと済ませがちな自宅での昼食。
料理のやる気が起こらないと言う声も。
解決策は、お腹の赤ちゃんを意識することにあるようです。

「赤ちゃんに元気に育ってもらいたい」という思いが原動力に

ーー妊娠期の昼間の「ひとりごはん」は簡単に済ませがち。レシピも調理法もマンネリ化してしまうという悩みをよく聞きます。

tottoちゃん 
ひとつの食材でも食べ方が何通りもある中で、自分が今日食べたい食べ方をすると、食を楽しむことができると思います。例えば、焼きそばについているソースは使わずに家庭にある調味料を使ったり、いつもは醤油の味付けだけどナンプラーを使ってみたり、普段とちょっと違う調味料を使ってみるのは一つの方法。ちょっとしたきっかけで、食べ方のバリエーションが広がり、料理が楽しくなると思います。

ーー料理のやる気が起こらないときは、どうしたらいいでしょう。

tottoちゃん 
今日は作りたくないな、という日もありますよね。そんなときは、手を抜いたり、お休みしたりしたっていい。体調を見ながら、無理なくやるのが一番です。

やる気をアップするには、お腹の赤ちゃんを意識してみてください。お腹に赤ちゃんがいることは、大きなモチベーションになると思います。妊娠期はお母さんの食べたものがそのまま赤ちゃんの発育に影響するから、赤ちゃんのためを思うと「この野菜を入れようかな」と頑張れる。お母さんって、「子どものため」と思うと、自然とモチベーションが上がるんですよね。

わが子の健やかな成長を考えながらごはんを作っていく起点が、妊娠期。これは、赤ちゃんを産んだ後も、子どもが成長するまでずっと続いていきます。妊娠期に培った「お腹の赤ちゃんに元気に育ってもらいたい」という思いが、産後の「この子を健やかに育てたい」という思いにつながり、「家族のためにおいしいものを作ろう」「家族のために体にいいものを食べさせたい」という気持ちにつながっていくのだと感じます。

第二子の妊娠8ヵ月頃。休日に家族で公園に。つわりもなく、結構アクティブに動いていました。隣でジャンプしている長男は、この4月から高校生です。

次回は、家族と食事をする上で大切にしていることをお聞きします。

totto(黄川田としえ)

PROFILE

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料理家・フードスタイリスト。広告、雑誌のフードコーディネート、レシピ開発、イベントのフードケータリングなどを手がける。また、食育活動にも力を注ぎ、子どもたちによる家族のための一日限定レストラン「こどもレストラン」のワークショップなどを行う。著書に『毎日のごはんと心地よい暮らし』(宝島社)がある。女の子と男の子のママ。
toshiekikawada.com

(取材・文 * 羽田朋美(Neem Tree))

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