先輩パパとママの毎日コラム

vol.491 愛するプニプニ「赤ちゃん、果敢な初めての挑戦」

かみやかやこ 2022/5/26

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。赤ちゃんに初めてのことをさせる時は、記念すべき!と、大事にしたい瞬間だ。いろんな初めてを経て、ズンズン育つ赤ちゃんの逞しさについてのお話です。

赤ちゃんに初めてのことをさせる時、ママはちょっとドキドキする。

初めてのお粥、果物、ジュース。
初めての公園。
初めてのおでかけ。
初めての電車。
もういいかな。まだちょっと早いかな。もうちょっと先かな。ゆっくりゆっくり。赤ちゃんの様子を伺いながら、ちょっとずつ進める。赤ちゃんにも、一緒に過ごすパパママにとっても、毎日冒険だ。

赤ちゃんの歩幅で、寄り添いながら、日々、経験をちょっとずつ増やしていきたい。が、家族構成によっては、どうも刺激的な毎日になってしまう。我が家にはお姉ちゃんもいる為、初めてのことが待ったなしで、赤ちゃんの身にどんどん起きる。お姉ちゃんにとっても初めての赤ちゃん。お姉ちゃんもお世話したいし、赤ちゃんがかわいい気持ちでいっぱいのようだが、自分の欲が抑えられるほどの年齢ではない。

お姉ちゃん優先の時間と赤ちゃん優先の時間。そんな風にバランスを取って、お姉ちゃんの気持ちをケアしつつ、あまりゆっくりもできずに、赤ちゃんのいろんな初めてを少しずつ増やしていった。

初めての公園は生後1ヵ月を過ぎて、すぐだった。お姉ちゃんは久しぶりの公園が嬉しくて走り回る。赤ちゃんは抱っこ紐の中でふにゃふにゃしながら、眠っていた。公園のベンチで授乳もした。

2ヵ月ごろは、メリーの下で横になりながら、お姉ちゃんたちがお姫様ごっこしているのをぼんやり眺めていた。このころから、騒がしいのにも慣れっこになったようで、そのままスヤスヤ寝たり、起きたりを繰り返していた。このころは一人で眠れるタイプの赤ちゃんで、ママはとても助かった(※7ヵ月ごろから、やっぱり寝かしつけに手こずることになった)。

初めてのラーメン屋デビューもこのころ。もちろん夫と娘も一緒だが、ママも肝が据わったなぁ、と思いながら、赤ちゃんをおんぶしながらラーメンをすすり、餃子までしっかり頂いた。お姉ちゃんが赤ちゃんのころは、ラーメン屋に行きたくても行けない、と我慢していた。

そして、4ヵ月ではイルカショーも初体験した。ジャーン!と音楽がなり、イルカが水飛沫をあげる。さすがにビックリして、泣いてしまった。この水飛沫(イルカが泳いでいる水槽の水である)、赤ちゃんには触れさせちゃいけない気がする…と思い、大きなバスタオルもなかったので、授乳ケープで必死に赤ちゃんを守った。けれど、このころから何度も水族館に通っているせいか、お魚(見るのが)大好きな息子になった。

ピクニックでは初めての芝生に眉をひそめながら、迷惑そうにし、海の砂には、扱いがわからず、ズズズっと沈んでいく。図太く、ハツラツと育って欲しいから、これもこれでアリか。と思い、どんどんやらせている。

そのおかげか、自分のことを赤ちゃんだと思っていないところがある。11ヵ月のころには、お姉ちゃんに果敢に突撃して倒していた。刺激的な初めてを経て、とても逞しく育ってくれた。お姉ちゃんのお友だちの集まりでは、アーーーーーっと高音を出しながら、自己アピールしていた。ヨチヨチと年上の集まりの中に突き進んでいく。強気でよろしいことだ。

君にはまだ早いよ〜という遊びにも、何してんの?と、目をキラキラさせて入っていく。さすがにちょっと…というおもちゃは取り上げると、悔しそうにおでこを床に擦り付けるのだ。ケガしないように、ダメを言い過ぎないように。ママはハラハラしつつ、半径1メートルくらいで、見守っている。

健やかに育ってね。でもまだ赤ちゃん扱いさせてね。とも思うのだった。

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PROFILE かみやかやこ 多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
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