二人の男の子のママであり、写真家として活動する原 未来さんの、子育ての楽しい思い出。今回は「写真の楽しみ方」がテーマです。
写真の楽しみ方は色々あるけれど、
撮る前のカメラのセッティングあれこれが楽しい人
撮ることが楽しい人
撮った後が楽しい人
大まかに分けるとこの3パターンに分けられると思うのだけれど、前回も書いたように私の場合は圧倒的に楽しいのは撮ってからなのです。
もちろん機材にも興味はあるし、撮ることも好きなのですが、撮った後にその写真を何度も何度も繰り返し見返すことがとても好きです。
そして、その更に上に行くと、それをグッズ化することがこの上なく楽しいのです。
今回は(敬老の日や)勤労感謝の日に向けていつもお世話になっている祖父母に、喜んでもらえるような子どもの写真を使ったグッズを作ってみました。
ひとつ目は子どもたちの写真をハサミで切り取ってランダムにコラージュして一枚の額縁に額装しました。
見てもらいたい写真はたくさんあるけれど、写真を何枚も額装してプレゼントしても、そんなにいくつも飾ってはもらえないし、アルバムにしてしまうとその場は見るかもしれないけれど、そんなに頻繁には見てもらえないと思い、見てもらいたい写真を全部一枚にして額装してプレゼントしよう!と考えました。
チョキチョキ切っていると子どもたちも興味津々。自分たちの日常の写真がこのようにコラージュするだけでまるでアートのようになるから不思議です。
二つ目は写真をブローチやマグネットにしてみました。
これなら冷蔵庫やカバンに気軽につけてもらって、いつでも見てもらうことができます!これをキーホルダーにアレンジして、子どもたちの持ち物につけたら、文字が読めない小さな子でも自分の物とお友達の物と簡単に見分けがつくしとても良いと思いました。
こんな風に写真は四角いフレームに収められてただ眺めるだけではなく、色々な楽しみ方がまだまだあるなあと実感しています。
写真(カメラ)って基本は『光などのエネルギーを使い視覚的に識別できる画像を記録する道具』なのですが、眺めていると光が記憶になっていく。
『写真は真実を写す』と解釈され『写真』と漢字で書かれるようになったのだけれども、そもそも写真の語源は光(photo)画(graph)なので真実を写すというよりは、その場の『光』『空気感』を切り取ってると個人的には考えています。
だからこそ、色々な形に変えて写真というアートを楽しみたいと思っています。
ちょっと難しいことを書いてしまいましたが、ただただ撮ってファイルして眺めるだけではなく工作やお絵描きと同じように親子で楽しんでもらえたらいいなあと思います。
PROFILE
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写真家。2人の男の子のママ。高校卒業後に渡米し、写真家・ホンマタカシ氏のアシスタントを経て独立。
http://miraihara.wixsite.com/work
(制作 * エチカ)