ヴェネツィアで子育て
イタリア・ヴェネツィアで二人の子どもを育てる清水晶子さん。二人が大好きな絵本やおもちゃについてお聞きしました。
絵本が大好き
赤ちゃんの頃からぬいぐるみと絵本が大好きだったサラ。今でも大好きですが、最近は塗り絵で遊んだり、チョークで石畳に絵を描いたりすることにも興味を持ち始めました。
お兄ちゃんのマティアも、サラと同じく絵本が大好きです。我が家にはイタリア語の絵本と、私の姉の子どもたちから譲り受けた日本語の絵本があります。
赤ちゃんの頃からイタリア語と日本語の絵本を見ていたせいか、どちらの絵本も落ち着いて聴いています。保育園に行っているので、日常生活ではイタリア語でおしゃべりすることがほとんどですが、日本語も上手になってほしいです。
保育園のある日の夜は、お風呂と食事を済ませ、８時から絵本を読んでいます。８時45分から歯みがきとトイレ。子ども部屋のベッドでまた絵本を読んで、９時過ぎくらいに寝ています。
子ども部屋のベッド。奥がマティア、手前がサラ。眠る前にはベッドで絵本の読み聴かせ。
テーブルが水上バス（船）に変身
日本の多くの男の子と同じように、マティアも赤ちゃんの頃から乗り物が大好きで、車や電車、新幹線のおもちゃがお気に入りでした。
４才になった今も変わらずに乗り物が大好きなのですが、同じ乗り物でも電車や車ではなく、船ごっこで遊ぶようになりました。
水の都と呼ばれるヴェネツィアには、電車も走っていないし、車も自転車も走っていません。乗り物は「船」だけです。バスの代わりに、水上バスが走っています。パトカーも消防車も、引越しもすべて船なのです。
マティアは子ども用の机をひっくり返して、水上バス（船）ごっこで遊びます。ひっくり返した机は、水上バスに変身します。
水上バスに興味を持つようになって、ヒモ（ロープ）を欲しがったので、細めのロープをマティアのおもちゃに加えてあげました。大喜びしたマティアは、ひっくり返した机の足にロープを巻きつけて遊んでいます。ヴェネツィアの水上バスが停留所に停まる時に、岸と離れないようにロープで巻きつけるのを真似しているのです。
ロープで繋がれたマティアの水上バス
「リニア ドゥエー（２番線ですー）」と言っている時のマティアは、水上バスが到着する時の船長さんです。
たくさんの絵本に触れたり、自分で思いついた船あそびをしたり、いろんな遊びの経験を積み重ねて、たくさんのことに興味を持ってくれたら嬉しいです。子どもたちと一緒に私も楽しんでいます。