帽子デザイナーの清水晶子さんは、イタリア・ヴェネツィアで二人の子どもを育てるママ。ヴェネツィアでのベビーカーライフについてお聞きしました。
大阪で生まれ兵庫県の西宮で育った私は、2012年の結婚を機に、ヴェネツィアで暮らし始めました。その頃の私はイタリア語をほとんど話せない状態で、フランス語からの変換と少しの英語を交えて会話していたのですが、今考えるとよく耐えていたなーと思います(夫が(笑))。
夫はイタリア人。2013年に生まれた息子のマティア(4才)と、翌2014年に生まれた娘のサラ(2才)と、現在は家族4人で暮らしています。
息子が使用していたイタリアのベビーカーのこと
息子マティアが使用していたベビーカーは、イタリアのメーカーのものでした。イタリアのベビーカーは、必ずと言っていいほど3点付け替え式です。まず、生後3ヵ月くらいまでのベッド式。それから6ヵ月くらいまでの椅子、そしてその後は2、3才まで使える椅子の付け替え式です。ただ、大きくて椅子の部分を外さないと折りたためないのが大変でした。ベビーカーが重くてたためないため、観光シーズン中などヴァポレット(水上バス)に人が多くて乗れないことがよくありました。
ヴェネツィアは水の都と呼ばれるように、運河や水路が多く、それらを渡る階段タイプの橋が400ほどあります。その橋を毎日上り下りするため、ヴェネツィアで使われているベビーカーはタイヤが大きくて重いです。とにかく階段の上り下りのことを一番に考えています。ただ、付け替え式の付属品をすぐに使わなくなるのはもったいないように思います。
娘の誕生をきっかけに、ピジョン「ランフィ」を日本で購入。
サラが生まれたのをきっかけに、ピジョンのランフィを日本で購入しました。ランフィを選んだ理由は、タイヤが大きいこと。(このタイヤの大きさはヴェネツィアでは大変ありがたいのです!)さらに軽くて片手で折りたたみができ、自立するところ。またデザインがお洒落で、横から見た姿が素敵なところ。
そしてヴェネツィアは冬はとても寒く、ランフィの幌(ほろ)で完全に覆うことができるのは助かっています。
ヴェネツィアのベビーカーライフ
ヴェネツィアのママパパたちがベビーカーライフで困っていることは、階段式の橋をたくさん上り下りすることと、観光シーズンは多くの人で溢れかえっているためベビーカーでヴァポレットに乗るのが大変なことかもしれませんね。
ランフィのタイヤの大きさ、石畳みの路地でも押しやすいところ、折りたたみが片手でできて軽いこと、本当に助かっています。今でも大満足です。
こちらは友人たちが私たちファミリーを撮った動画です。動画の中でランフィが登場しています。
PROFILE
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帽子デザイナー。フランスで帽子デザインを学ぶ。2012年、結婚を機にイタリア、ヴェネツィアに在住。息子と娘、2人の子どものママ。
(制作 * OfficeTO)