先輩パパとママの毎日コラム

vol.174 中村家の子育て日記その3「家族の時間」

中村紀世志 2018/7/11

2018年1月17日に長男・維十(イト)くんが誕生。パパになったばかりの中村紀世志さんが綴るハッピーな日々。第3回のテーマは、「家族」です。

梅の花がポツポツと満開を迎えた頃。およそ1ヵ月に渡る妻と息子の里帰りを終える日がやってきた。里帰り中は息子の顔に湿疹が出たり、妻が乳腺炎になったりと初めてのことだらけで、そんなことが起こる度に離れて暮らす僕は不安な気持ちになったけど、妻は義母の支えのおかげで安心して過ごすことができたようだ。

出発前に妻と義母は流れるような連携で息子の沐浴をこなした。義父は息子を抱っこしてくれた。実は触れることすらおっかなくて、抱っこをするのはこの日が初めてらしい。

息子をベビーシートに乗せると、明らかに1ヵ月前より身体が大きくなり、シートにも固定しやすくなっていた。初めて知ったことだが、新生児というのは生まれた日を含めて28日目までを言うらしい。ついこないだ生まれたばかりの我が子はもう新生児から乳児へと人生の階段をひとつ上ってしまったのだ。

改めて始まった3人での暮らし。 最初の頃に比べると僕も妻も落ち着いて子育てに対処できるようになった。

息子は不意に笑顔を見せるようになったり、授乳の間隔が長くなったり、泣き声が力強くなったり、目が見えるようになってから頂いたベッドメリーを楽しそうに見つめたり。そのひとつひとつの変化を目の当たりにする度に心が満たされていく。その一方でほんの少しの寂しさが湧いてくるのだけどこれは自分の性格によるものなのだろうか。他のお父さんやお母さんに一度聞いてみたい。

そして4月、お宮参りとお食い初めをまとめて行うことに。じわりと汗ばむほどのいい天気。本殿を吹き抜ける風が気持ちよく、息子はお祓いが始まるとすぐに寝てしまった。時折打ち鳴らされる太鼓の音にもビクともしない。これはきっと大物になるぞと親バカ思考が発動する。

お祓いが済み、記念撮影へ。家族からの早くしろオーラを浴びつつ、気にしないそぶりで三脚を立て、集合写真の準備。ここで慌てたり焦ったりしてはいけない。しかし忘れていた。身内ほど我慢の限界値が低くなるということを。遠慮のない言葉が投げかけられる。「暑いから早くして」。結果、僕は親戚のおじさんみたいなポジションに。

それにしても赤ちゃんは不思議な生き物だ。 周りの大人を瞬く間に骨抜きにしてしまう。僕たち夫婦も互いの両親もずっと笑っていた。

こんな日はあと何回訪れるのだろう。息子を取り巻く環境や未来がこの先もずっと明るいものであればいいと思うが、諸行は無常、人生山あり谷あり。

明るく、たくましく育って欲しい。とにかく今はこの時間を大切したい。

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PROFILE 中村紀世志 2014年より福岡に移り住み、フォトグラファーとして活動する傍らフリーペーパー『KEMONOTE』の制作も行う。2018年1月に第1子を授かり、夫婦で日々奮闘中。
http://www.kiyoshimachine.com
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