先輩パパとママの毎日コラムvol.125

小さな僕とのはじめてづくしの日々「『泣き止まない赤ちゃん』との付き合い方 〜涙の数だけ心も体もすくすく成長した僕〜」

2018/1/18
小さな僕とのはじめてづくしの日々「『泣き止まない赤... 小さな僕とのはじめてづくしの日々「『泣き止まない赤...

赤ちゃんとパパとの毎日をInstagramにアップし、現在12万人を超えるフォロワーのいるきなこさん。初めての妊娠、出産、育児について聞きました。

「赤ちゃん 泣き止まない」とネット検索すると、「赤ちゃん 泣き止まない 1ヵ月」「赤ちゃん 泣き止まない 2ヵ月」……と予測検索の結果がたくさん出てきます。それだけ「泣き止まない赤ちゃん」に悩んでいるお母さんたちは世の中にたくさん。それと同時に赤ちゃんはみんな泣き止まないものなのだなあとこの検索結果になんだかホッとしたことがあります。

お膝の上でお昼寝

初めて聞いた息子の泣き声は想像していた「赤ちゃんの泣き声」よりもずっとか弱く、一生懸命絞り出したような声でした。かわいい泣き声に癒され、もっと聞きたいな〜なんて呑気に言っていたのもつかの間、毎晩眠らずに怒り泣き叫ぶ夜泣き小僧と付き合う日々が待ち受けていました。

毎晩抱っこしたり体を揺らしたり子守唄を歌ったり、おっぱいをあげているうちに、気がつけばいつも朝がきたものです。日中も私が離れるとグズグズ。特に夕方になると激しく泣く、いわゆる「黄昏泣き」は息子の日課でした。

いわゆる「黄昏泣き」は息子の日課

なんだか24時間抱っこして揺れているような感覚(抱っこしていないときも癖で揺れてた)。母としての責任感や、近所迷惑にならないかとの思いから、赤ちゃんを泣き止ませる方法や赤ちゃんを眠らせる方法など教えてもらった方法を色々と試したものです。そのときそのときで効果はあっても、これをしたら必ず泣き止む、必ず夜眠ってくれるという方法には出会えませんでした。

ベッドの上で泣く

生後3ヵ月の頃、育児の大ベテランである私の恩師が家に遊びに来てくれました。いつものように泣き叫び続ける息子を抱っこしてあやしながら、「赤ちゃんは泣いて肺活量を鍛えているのよ〜それが仕事だからね〜」と話してくれました。なんとか泣き止ませなくてはと思っていた私の肩の荷をすっと降ろしてもらえた一言でした。赤ちゃんが泣いているのはトレーニングなのね!と前向きに考えるように。そこから無理に泣き止ませなくては!と考えることはなくなりました。すると私の気持ちは軽くなり、なんでもポジティブに考えることで、その後も育児の楽しさ面白さに目を向けられるようになりました。

小さな手

それからも夜泣きは続き、日中も抱っこ紐で抱っこしたまま、おんぶしたままで家事をしたり自分の食事をし、息子とはいつもぎゅぎゅっとくっついての生活でした。

ずり這いやハイハイができるようになると、今度は激しく後追いをするように。私がトイレに行こうものなら大泣きしながら高速ハイハイで追いかけてきました。2才になった今でも私の姿が一瞬でも見えなくなると泣きながら探し回ってくれます。もうかわいくてかわいくてたまらず、わざとかくれんぼをしていじわるしてしまうことも。こうして自分を求めて泣いてくれるのも、ぎゅぎゅっとくっついていられるのも今だけの幸せな時間だなあと思うと、泣き声も泣き顔もとても愛おしく感じます。

赤ちゃんを優しく抱きしめるお母さん

今までずっと私のおなかの中で安心して眠っていたところから、いきなり知らない世界にポーンと出され、息子は不安でいっぱいだったのでしょう。大人にとっては当たり前の朝昼晩の概念も、眠ることも、息子にとってはすべて初めてのことばかり。

赤ちゃんとお父さん

「泣く」ことで「ねむいよ!」「おなかすいたよ!」「おしりがきもちわるいよ!」「甘えたいよ!」と自己主張しながらおなかの外で生きていくためのトレーニングに励んでいたのでしょう。いっぱい泣いて泣いて、今ではおなかの外の世界にもすっかり馴染み、肺活量も鍛えられ、自己主張の方法も激し過ぎるほどに上達しました。

赤ちゃんはみんな泣くもの。わけもわからず泣いてしまうもの。泣きながらおなかの外で生きていく術を身に付けていくもの。無理に「泣き止ませよう」と思わず、「泣いている赤ちゃん」にただ優しく寄り添ってあげるだけで赤ちゃんは心地よく、お母さんも穏やかな気持ちでいられるのかもしれません。

ソファ

赤ちゃんの泣き止ませ方、夜ぐっすり寝かせる方法など、ネットや本からたくさんの情報を得ることができる時代です。でも誰にでも必ず効く方法なんてもちろんなくて、よく泣く子、よく眠る子、その子その子の特性があり、個性です。

子どもに合わせてそのときに応じて、色んな方法を試してみながら、たまたまうまくいけばラッキー♪と思うこと、まったく困っちゃうなあ、もう!と思うような子どもの行動や個性も面白おかしく、そして愛おしく受け止めることで、子どもと向き合う心はすっと軽くなるものだなあと思います。

きなこ

PROFILE

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夫と息子と3人暮らし。家族で過ごす日常の風景を撮影したり、子どもと一緒に手作りおやつや工作を楽しむのが趣味。暮らしや育児を楽しむアイデアをblogで紹介中。
https://www.instagram.com/kinako_710/

(制作 * エチカ)

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