先輩パパとママの毎日コラム
フードユニット・TORiの岡本雅恵さん。今回は第二子を妊娠した時にさらに強くなった家族の絆についてのお話です。
私は三人姉弟で、夫は二人兄弟。それこそ自分自身小さな頃は喧嘩ばかりしていましたが、今となっては、妹と弟がいることの心強さは何物にも代えがたいものです。いつかは欲しいなと思っていた二人目ですが、上の子とは三才差で、我が家にやってきてくれました。
夫は以前にも増して仕事が忙しかったものの、二人目をどうしようか……と話し合っていた時に、頑張る!と一言言ってくれたのもあり、決意したようなものでした。実際、一人目の経験があるからなのか、いろんなシチュエーションで頼りになり、とてもありがたかったことを覚えています。
とにかく二人目の時はつわりが酷く、食べるとそのまま吐いてしまうということを繰り返していた時期もあったのですが、冷蔵庫に食べやすいものを買っておいてくれたり、さりげなく上の子を遊びに連れて行ってくれたり。陣痛タクシーの登録をしておかなきゃね!と、私が忘れてしまっていることも鮮明に覚えていたり、反省を活かそうとしてくれたり……まさにチームプレイ!
私は、最後の最後までマイナートラブルに悩まされることになったのですが、夫と娘の二人が私の体調を気遣ってくれたり、下の子が生まれることを楽しみにしてくれる様子には、本当に支えられました。やれやれと思うような赤ちゃん返りはありましたが……。
私のおなかが大きくなるにつれて思うように動けなくって、娘と思いっきり外で遊んであげられなかった時は、夫がうまくガス抜きをしてくれていました。二人が遊びに行き、家で留守番している私の元へ、思わず、へ〜!なんて感心してしまうような遊びをしている写真付きのメールが届くことも。まだまだ私に甘えたい娘の気持ちをなんとか引こうと、夫があの手この手で工夫して楽しませてくれようとするのですが、もともと手先が器用なのもあって、彼が作り出すものがなんと面白いこと!折り紙一つとっても、ただ一緒に折って遊んでくれるだけでも嬉しいものですが、そこから一歩踏み込むのが彼流で。大道芸人さながらの切り絵を披露してくれるなんてことも。
確実に、娘と夫の距離は近くなりました。私も、娘と二人きりにして大丈夫かな〜、なんて心配をしなくていいので、気持ちもリラックス。とてもいい循環!さらには、パパ同士のネットワークも広がっていたので、子どもたちを一緒に遊ばせながら、それぞれが面倒をみたりと、情報交換もよくしていたようです。
一人目の時とは違うマタニティ期は、子育てをしながらの同時進行で、実際のところいろいろ大変なことも多かったのですが、夫の知らなかった一面を知ることができ、それは娘にとっても楽しい一面となりました。そんな家族のさりげない日常のやり取りは、なんでもない日々を協力しながら楽しく過ごせて、私たち家族の関係をより一層強くしたような気がします。