先輩パパとママの毎日コラムvol.505

愛するプニプニ「どうやって寝かせよう」

2022/8/2
愛するプニプニ「どうやって寝かせよう」 愛するプニプニ「どうやって寝かせよう」

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。赤ちゃんを寝かせるのに、いろんな術がある。いつものやり方、が赤ちゃんを安心させ、ぐっすり眠らせ、ママの疲労回復につながる。今回は我が家の「いつものやり方」を模索するお話です。

我が家には子どもたちが寝る前の儀式がある。ベッドに入ると、まず絵本を読む。その後、長女が主役(スーパーヒーローやプリンセス、人魚になる)の作り話をして、子守唄を歌い、徐々に眠りに落ちる。というものだ。

なぜこのような儀式になったのかというと、それは息子赤ちゃんが産まれる前に遡る。

我が家のお姉ちゃんは、寝ない赤ちゃんあるある話に当てはまることばかりで、気持ちよく寝かせるために、いろいろやった。抱っこ紐、ゆさゆさ抱っこ、クラシック、眠くなる音、真っ暗な部屋、ベビーカーに乗せ徘徊、寝たふり、寝ないものは諦める。赤ちゃんが寝た頃には、ママも一緒に寝落ちしていた。

楽しいことがあれば、お昼寝せずに遊び続け、夕方〜夜でお昼寝(?)するなんてこともあった。

お昼寝が順調でも、夜の寝かしつけ平均時間は1.5時間。長い時は4時間。

よく寝続ける体力も、遊び続ける体力もあり、元気だなぁ。と、やっと寝た娘の寝顔を眺めながら、つくづく子どもの無邪気さに感心していた。そして、よろよろとリビングに戻ろうと思い、ベッドから体を起こし、寝室から出ようとすると、背後から「ママ」と呼ぶ声が聞こえ、振り返るとぱっちり目が開いていたり。寝たかと思えば、数時間後、むくりと起きてリビングにやってくる。

ベッドの上で飛び跳ねながら、寝ぼけ泣き叫ぶことも。

なかなか寝ない娘さん

成長し、それと共に効くようになったのは、ぎゅーと抱きしめ、愛を囁き、愛情をこれでもかと、たっぷり注ぐこと。ママからの愛情に気持ちよくなると、深く眠る。

ちなみに、ちゃんと腕の中で大人しくしてくれる年齢になるまで、この作戦は効かない。何より、この作戦の盲点は、親もリラックスしてしまい、かなりの高確率で一緒に寝落ちしてしまうこと。あの頃は寝なくて困ったけど、今思い返せば、幸せな毎日であった。

そのため、息子を妊娠したときから懸念していたのは、3才差2人子育ての寝かしつけ問題。どうやって、娘と赤ちゃんを寝かしつければいいのか。妊娠中から、来たる2人寝かしつけを恐れていた。2人育児は愛情倍になるなんていうけど、私にそんなキャパあるのだろうか…考えるほど、不安になったので、目の前にいる寝かしつけるべき娘に集中した。

そして、めでたく赤ちゃんが産まれた。退院すれば、お姉ちゃんとの生活が待っている。退院後の自分のために、なんとしても入院中に、新生児息子と私の授乳相性を整えたい。と意気込んだ。夕方に出産して、母子同室が始まったのは翌日の朝。お世話に意気込む私をよそに、寝続ける新生児息子。ほっぺをツンツンしても全然起きないし、母乳もほしがらない。産まれるのに疲れたのかな…?

と、思い返せば、息子は産まれたときから、眠りに関して手のかからない子だった。入院後半には3時間寝てくれるようになったし、授乳もありがたいことにすぐ軌道に乗った。そして家に帰っても、自動で揺れ動くベビーベッドに寝かせれば、セルフねんねしてくれる。生まれつき、どこでも眠れるタイプの人間であった。

娘さんが主役の作り話

なので、恐れていた2人寝かしつけも、なんとか平穏にこなすことができた。先に赤ちゃんを寝かせて、その後ゆっくり、お姉ちゃんのための時間として絵本、創作お話、子守歌。と愛情たっぷり時間を過ごしていた。我が家の眠る儀式はこういう経緯ででき上がった。

もちろん赤ちゃんが計画通り寝てくれない日もたまにある。そのため、ちょっとお姉ちゃんを待たせてしまうこともあったが、健気にママとの2人時間を待つお姉ちゃんがこれまた愛おしい。

そんな寝かしつけの日々、最初のうちは、赤ちゃんも儀式の横で寝ているだけだった。しかし、成長と共に、セルフねんねまでの時間が少しかかるようになり、寝返りする頃には絵本の存在が気になり…と、眠る儀式に徐々に参加し始めてきた。

息子にとっては産まれてからずっと、眠る前にされてきたこの儀式。この一連の儀式が眠るルーティーンになっていて、今でもこの儀式が終わる頃にはスッと眠っている。眠りのルーティーンは赤ちゃんにいいという話を聞くけれど、あんなに寝なかったお姉ちゃんも、今ではこのルーティーンで眠るようになったわけで、同じことを毎日繰り返すのはやはりよいのかもしれない。「いつもの我が家のやり方+たっぷり愛情」が子どもを安心させて、いい眠りに誘ってくれているのかな。と思うのである。寝かしつけのやり方に、我が家の子育ての歴史あり。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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