現在3才と0才のお子さんがいるパトリックさんとマユさん。毎年、パパのご家族がいるイギリスへ帰省しているお2人に、赤ちゃんと行く海外旅行についてお聞きします。最終回は0才から3才までの旅行を振り返っていただきました。
これまでの記事
赤ちゃんと行く海外旅行のコツ
(1)準備編
(2)羽田空港編
(3)長時間のフライト編
(4)イギリス滞在編
(5)イギリスの空港編
ーー5回にわたって赤ちゃん連れの海外旅行のコツをお聞きしてきましたが、最終回は、最初に海外旅行をした0才の頃からお2人に振り返っていただきました。
生後3〜4ヵ月
ママ
今、振り返ってみると、長男が生後3〜4ヵ月での海外旅行が、準備や移動など様々な面でやはり一番楽でした。寝返りする前のねんね時期の赤ちゃんだったので、授乳とおむつ替えくらいしか心配することがなく、抱っこ紐か機内用簡易ベッド、又はベビーカーの中で大人しくしてくれていました。
パパ
第一子だったこともあり、家族・親戚はもちろん、ボクたちの友人と会う約束も沢山詰め込んで、比較的大人のペースで過ごせました。
生後6ヵ月
ママ
生後6ヵ月も3〜4ヵ月の頃と変わらないですね。離乳食などの準備が少し増えますが、おっぱいをあげれば静かでした。
パパ
ハーフバースデーをイギリスで迎えられたのは思い出になりました。
1才2ヵ月
ママ
1才2ヵ月の時は、おもちゃや離乳食の分の荷物が増え、既に歩き出していたので、特に機内で長時間どう過ごすかに頭を悩ませました。しかも行きの便は、私が初めて一人で連れて行ったので、ドキドキ。東京から経由地ドイツへの飛行機は、たまたま客席から一階下がったところにトイレが設置されている機体だったので、座っているのに飽きた長男とトイレまでの階段を何往復も昇降しました。夕方出発の便だったので、フライト後半は結構寝てくれて助かりました。
パパ
イギリス滞在中は、クリスマスだったこともあり、色々外に出かけるよりは家族や親戚と家やホテルでゆっくり過ごす時間が長く、せいぜい近所の公園に散歩に行ってちょこっと遊具で遊んだりしたくらいでした。
ママ
帰りの便はパパも一緒の直行便でしたが、これも夜のフライトだったので、かなり長時間寝てくれたと思います。機内用の簡易ベッドを使用できる身長・体重制限ギリギリだったので何とかなりましたが、もし使えなかったとしたらずっと膝上で抱っこだったと思うので恐ろしいですね(笑)。
パパ
機内での離乳食(ベビーミール)は、事前に航空会社で手配しましたが、美味しかったようでパクパク食べてくれて助かりました。
1才10ヵ月
パパ
1才10ヵ月での旅行の時には、またもや僕が先に現地入りしていたので、ママが一人で連れてくる形でした。直行便だったけれど、その分13時間ちょっと逃げ場がないので、僕が息子のお気に入りの動画をタブレットに入れておき、ママに預けておきました。
ママ
この時、着陸時の揺れで長男が盛大に嘔吐したので、私1人で本当に大変でした。
パパ
ヒースロー空港のロビーに迎えに行ったら、げっそりしたママが出てきた(笑)。
ママ
ちなみにこの時のフライトでは、長男は機内に設置してもらえる簡易ベッド(バシネット)から既にはみ出る身長だったので、補助シートを設置してもらいましたが、設置する台自体がそこそこ高い上、補助シートの分も高さがあるので、私1人だと使いづらく、長男が寝てえいやっとようやくシートに乗せたらその瞬間に目覚めたり・・・。結局、補助シートではなく、私の膝の上と隣の空席を利用する形で寝かせるか座らせるかしていた時間の方が長かったです。
パパ
この頃は走り回るようになり体力もぐんとついているのと、渡航時期も夏休みの時期だったので、滞在中の予定は完全に子ども中心で過ごしました。ロンドンの交通博物館や自然科学博物館に行ったり、実家近くの公園や屋内のキッズプレイランドのようなところにも行ったり、結婚式を挙げたホテルにも泊まって牧歌的な風景の中でのんびり過ごしたり。
ママ
友達にはあまり会えなかったけど、このくらいの月齢なら子ども目線で一緒に楽しむのが一番ですね。
2才くらい
パパ
ボクたちは1才10ヵ月での旅行の後、2人目の妊娠と出産があったので、2才での旅行はしなかったけど、歩き始めから2才くらいは、機内でも落ち着かず、動き回ったり時には大声をあげたりすることもありますから、長時間フライトはママもパパも覚悟がいる気がします。機内で寝てもらえるように、出発する時間帯を夜にするなどの調節も大事かもしれませんね。
3才くらい
パパ
今回、長男3才2ヵ月での旅行は、次男(6ヵ月)もいたから、準備も移動もなかなか大変でした。往復の飛行機とロンドン滞在中を友人夫婦と一緒に過ごすことができたおかげで何とかなった、という感じです。
ママ
往復とも朝のフライトだったので、しっかり起きている時間の方が長かったし。まあでも、だいぶ1人で映画なんかを見ながら落ち着いて過ごせるようになってはいるかな。少なくとも機内は走り回ったりする場ではないとは認識していたと思います。
パパ
満3才を超えると座席を1人分必要とすることになるため、旅費がぐっと高くなりました。また、離着陸時や乱気流等でシートベルト着用サインが点灯している間は大人でも不安になりやすいですが、離着陸時や乱気流時も3才からは親に抱っこではなく1人で自分の座席に座ってシートベルトを着用する必要があります。
ママ
3才ちょっとの子にそんなことを説明しても理解できるわけはなく、特に帰りの便では離陸時から「ママのお膝の上がいい!抱っこーーー!!」と泣き叫び続け・・・周りの乗客の皆さんごめんなさい、という気持ちでした。
パパ
3才くらいからは、座って絵本やぬいぐるみでも遊べるようになります。それでも退屈したらタブレットで動画を見せたり、知育アプリ等が強い味方になると思います。
ママ
機内での食事はキッズミールを事前手配しておきましたが、これは大正解で、大人のスタンダードミールよりも果物やヨーグルトが沢山入っていてヘルシーかつ美味しいメニュー。羨ましかったです(笑)。
ーー6回にわたって、赤ちゃん連れの海外旅行についてお話ししてくださったパトリックさん、マユさん、ありがとうございました!赤ちゃんと行く海外旅行を考えている皆さんの参考になりますように。