先輩パパとママに聞きました!vol.52

赤ちゃんと行く海外旅行のコツ(5)イギリスの空港編

2018/6/29
赤ちゃんと行く海外旅行のコツ(5)イギリスの空港編 赤ちゃんと行く海外旅行のコツ(5)イギリスの空港編

現在3才と0才のお子さんがいるパトリックさんとマユさん。毎年、パパのご家族がいるイギリスへ帰省しているお2人に、赤ちゃんと行く海外旅行についてお聞きします。今回は帰りの空港のこと。イギリス、ヒースロー空港のことについてお話ししていただきました。

これまでの記事
赤ちゃんと行く海外旅行のコツ
(1)準備編
(2)羽田空港編
(3)長時間のフライト編
(4)イギリス滞在編

赤ちゃんや子どものいるファミリー専用のカウンター

子ども連れファミリー専用のカウンター(イギリス・ヒースロー空港)子ども連れファミリー専用のカウンター(イギリス・ヒースロー空港)

ーーイギリスのヒースロー空港も赤ちゃん連れのママパパにとって過ごしやすいですか?

ママ
ヒースロー空港の出発ロビーには、赤ちゃんや子ども連れファミリー専用のチェックインカウンターがあるんです!私たちは並ばずにチェックインすることができました。ベビーカーは、その近くのカウンターで預けられます。また、保安検査の前と後の両方に、子どもの食事が無料のレストランがあります。

ヒースロー空港内には、子どもの食事が無料のレストランがある。ヒースロー空港内には、子どもの食事が無料のレストランがある

パパ
全てのターミナルに、無料だけど結構本格的なキッズプレイエリアがあります。離乳食やミルクなど家から持ってくる手間を省けるよう、ヒースロー空港では事前にウェブサイトで離乳食やミルクを予約し、保安検査の後に受け取れるサービスもあるようです(品物自体は有料)。

ママ
航空会社もそれぞれサービスがあって、赤ちゃんや子どもがいるファミリーの優先搭乗があるのはもちろん、搭乗後に子ども用のエンターテイメントグッズ(塗り絵やクレヨン、シールなどが入ったビニールバッグ)も配布してくれます。

長男に配布された子ども用の塗り絵セット1
長男に配布された子ども用の塗り絵セット2長男に配布された子ども用の塗り絵セット

ーー帰国前のヒースロー空港ではどのくらいの時間を過ごしましたか?

パパ
ヒースロー空港のターミナル内には約2時間滞在しました。前日にウェブチェックインを済ませてあったので、空港到着後はすぐにファミリー専用のカウンターで荷物を預け、そのまま保安検査場に向かいました。

ママ
赤ちゃんや子ども連れは有人ゲートを通過して保安検査場に入ることになるので、ここで少し並んだため時間がかかりましたが、保安検査後にお土産を買う時間はありました。免税店で紅茶やショートブレッドといったイギリス土産を買って、搭乗ゲートのあるコンコースまで地下鉄で移動し、売店でサンドイッチとジュースを買い、搭乗ゲート前の待合スペースで大人たちもさくっと朝ごはんを食べました。

インフォメーションボードでもファミリー用のチェックインカウンターを案内しているインフォメーションボードでもファミリー用のチェックインカウンターを案内している

トイレに赤ちゃん休憩室がある

ーーヒースロー空港での授乳やおむつ替えについて教えてください。

ママ
今回は、空港でおむつ替えはしなかったのですが、空港ターミナルのトイレには赤ちゃん休憩室があって、おむつ替えの設備があり、さらに椅子も2脚くらい置かれているので、座って授乳することもできます。

私は搭乗ゲート前の待合スペースにいる間に、ケープを使って授乳しました。行きの羽田空港と同じく、離陸時に耳抜きのために授乳をするので、空港内ではあまり飲ませないようにしました。

赤ちゃん連れの旅行は、たくさんの優しさに触れられる

ーー赤ちゃん連れの海外旅行の良さは何でしょうか

パパ
ボクたちの場合は、やっぱり普段なかなか会えない僕の実家の家族や親戚に、子どもたちを会わせることができたのは何よりでした。みんなに相当甘やかされた気もしますが、とても可愛がってもらいました。息子たちにも、直にイギリスを感じてもらえたと思うし、3才の長男は小さいながらも、特に英語を話す必要性や話せる価値を体感したのではないかと思います。

ママ
イギリスなどヨーロッパにくると、電車内で座っていて目が合ったりすれば、他人同士でもニコッと微笑むことがよくありますが、赤ちゃん連れだとさらに頻度が上がりますね。そんなアイコンタクトや、階段などで手助けしようとしてくれる親切さに触れると、心が温かくなります。

ヒースロー空港内のファミリー向け案内板ヒースロー空港内のファミリー向け案内板

ーー逆に赤ちゃん連れの海外旅行で大変なことは何でしょうか。

パパ
どうしても荷物が多くなって移動が大変なことと、赤ちゃんのペースで動かないといけないので、あれもこれもと楽しむような旅行スケジュールは立てられないことです。子どもたちの時差ボケに付き合うので疲れますね(笑)。

ママ
イギリスだと、おむつ替えの台が高いので、私の場合はちょっと使いづらいです。

ロンドンからリーズへは鉄道で移動したのですが、乗車後に次男がブリブリと音を立てて・・・臭くて周りの人たちに申し訳なかったです(笑)。多目的トイレでおむつ替えをしたのですが、Sea of Poo(Pooはうんちの幼児語)という感じの過去最大量のうんち漏れ!おむつ替え台が相当高い位置にあったので、かなり頑張りました・・・というエピソードも、その瞬間は大変だけど、まあこれも思い出になりますね(笑)。

ベビーカーを預けるカウンターは、ファミリー専用チェックインカウンターの近くにある(ヒースロー空港)ベビーカーを預けるカウンターは、ファミリー専用チェックインカウンターの近くにある(ヒースロー空港)

ーーこれから赤ちゃんと初めての海外旅行をするママパパに、帰国する空港でのアドバイスがあればお願いします。

ママ
以前、空港へ行く電車が大幅に遅延して、チェックインや保安検査が時間ギリギリになり、すごく焦った経験がありました。事前に駅の掲示やウェブサイトで、自分の乗りたい路線が閉鎖されていないか確認しておくことをオススメします。

パパ
何より空港には余裕を持って到着した方がいいです。保安検査を通過するのにもとても時間がかかりますし、搭乗ゲートまでもかなり距離がある場合があります。

羽田空港では出発時間が近い便の乗客に優先的に搭乗手続をしてくれたり、保安検査場の優先ゲートを案内してくれたりしますが、ヒースロー空港のような他国の大空港の国際線フライトではそんな手厚い対応はまず期待できず、容赦なく置いていかれます。気をつけてください。

ベビーカーは専用の大きなトレーに入れるベビーカーは専用の大きなトレーに入れる

最後まで何が起こるかわからない!

ママ
レアケースですが、赤ちゃんや子ども連れの旅行は最後の最後まで何が起こるかわからない、というエピソードを。

私たちがイギリスで結婚式を挙げた際に、当時2才の甥っ子が帰国前の空港で遊んでいて肩が抜けてしまったことがありました。成田空港や羽田空港は、空港ターミナル内に診療所があり、空港内での急患にも対応してくれますが、ヒースロー空港は敷地から出てタクシーに乗らないと病院にかかれません。甥っ子は泣いて痛がっていたので、帰国便をキャンセルして病院に行くか、それともそのまま搭乗して帰国後に病院に行くかの判断を迫られました。

空港ターミナルのドラッグストアで小児用の痛み止めを購入して飲ませたら甥っ子の様子も少し落ち着いたこと、また甥っ子の肩が抜けたことはこれまでにもあり初めてではなかったことから、その時はそのまま搭乗することにし、成田空港到着後に空港の病院に直行して、肩を入れなおしてもらいました。

こんなこともあるので、赤ちゃん連れの旅は最後まで油断せず、何かあってもママパパがパニックにならず冷静に対処できるといいですよね。

マユさんと次男のヒロトくん。マユさんと次男のヒロトくん、ファミリー専用のチェックインカウンターにて
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