先輩パパとママに聞きました!vol.48

赤ちゃんと行く海外旅行のコツ(3)長時間のフライト編

2018/5/16
赤ちゃんと行く海外旅行のコツ(3)長時間のフライト編 赤ちゃんと行く海外旅行のコツ(3)長時間のフライト編

赤ちゃん連れで海外旅行に行くママパパが増えています。毎年赤ちゃんと一緒に海外旅行(イギリス帰省)をしているママパパに「赤ちゃん連れの海外旅行」についてお聞きします。

機内サービスの赤ちゃん用簡易ベッド(バシネット)で眠る次男のヒロトくん、生後6ヵ月。

これまでの記事
赤ちゃんと行く海外旅行のコツ
(1)準備編
(2)羽田空港編

現在3才と0才のお子さんがいるパトリックさんとマユさん。毎年パパのご家族がいるイギリスへ帰省しているお2人に、赤ちゃんと行く海外旅行についてお聞きします。今回は長時間の国際線フライトでの過ごし方についてお話ししていただきました。

直行便と乗り継ぎ便、やはり直行便が楽

ーーイギリスまでは何時間のフライトになりますか?

ママ(マユさん)
行きは12時間40分、帰りは11時間45分です。でも赤ちゃん連れのフライトは、離陸前に優先搭乗したり、到着後も他の乗客が降りてから荷物をまとめて降りたりするので、プラス1時間は長く機内にいる感じになります。

ーー利用する航空会社は、何を基準に選びますか?

パパ(パトリックさん)
いつも航空会社を決めているわけではないですが、乗り継ぎのない直行便の中で一番安いものを選んでいます。

ママ
直行便は乗り継ぎがないので楽ですが、長男が赤ちゃんの頃に一度だけ乗り継ぎ便を利用したことがあります。

乗り継ぎは直行便に比べて時間も長くかかりますが、東京を午後発にすると、乗り継ぐ頃には夜になっているので、乗り継ぎ時におむつ交換と授乳をした以外はずっと抱っこ紐の中で寝ていてくれて、思っていたより楽でした。

乗り継ぎ便を選ぶ時は、赤ちゃんの寝る時間に合わせると良いと思います。

「バシネット」は赤ちゃん連れに嬉しいサービス

バシネットで眠る次男のヒロトくんバシネットで眠る次男のヒロトくん

ーー機内サービスのバシネット(赤ちゃん用簡易ベッド)について教えてください。

ママ
長距離便の機内では、エコノミー座席前方の壁に、バシネットと呼ばれる0〜2才児用の簡易ベッド又は補助シートを取り付けてもらえます。

バシネットを取り付ける壁
バシネットを取り付ける様子

シートベルト着用サインが点灯している間は使用できませんが、それ以外の時間はバシネットに赤ちゃんを寝かせておけるので、パパやママは両手が使えて快適に過ごせます。

シートベルト着用のサインが出ている時は、大人のシートベルトに赤ちゃん用の赤いシートベルトを繋げて装着する。シートベルト着用のサインが出ている時は、大人のシートベルトに赤ちゃん用の赤いシートベルトを繋げて装着する。

ーーバシネットは事前予約をしておくのですか?

ママ
事前に予約が必要です。航空券と座席のウェブ予約時に一緒に予約できます。でも予約したのに航空会社側がバシネットを機内に積み込まずに使えなかったことがあるので、念のため予約時に問い合わせた方が良いかもしれません。またバシネットは、赤ちゃんの身長や体重に制限があり、航空会社ごとに多少違っていますので、事前にウェブサイトなどで確認しておく必要があります。

月齢の高い赤ちゃんの場合は、簡易ベッドの代わりに補助シートを取り付けることもできます。ただ結構位置が高く、シートでさらに赤ちゃんの位置が高くなるので、日本人女性の場合はちょっと扱いにくいかもしれません。

パパ
バシネットは、赤ちゃんが起きている間もちょっとした荷物やおもちゃを置いておけるので、赤ちゃん連れには嬉しいサービスですね。

ーーバシネットを設置できる座席は、どのくらい前に予約していますか?

パパ
今回の旅行はクリスマスの時期だったこともあり、チケットと座席の予約は約4ヵ月前(8月上旬)に済ませました。ボクたちが乗った飛行機は、少なくとも4つのバシネットを設置できたと思います。

バシネットを設置できる席は限られているので、早めに予約が必要バシネットを設置できる席は限られているので、早めに予約が必要

赤ちゃんの耳抜きのこと

ーー赤ちゃんの離陸時の耳抜きについて教えてください。授乳させるタイミング、またそのための時間調整はどのようにしましたか?

ママ
機体が動き始めてから離陸まで、時間がかかることが多いですよね。長男が赤ちゃんの時に、機体が動き始めたタイミングで授乳を開始してしまい、肝心の離陸時までに授乳が終了してしまった経験があるんです。

機体が動き始めて滑走路へ到着して、今から加速!というタイミングで授乳を開始するのがおすすめです。今回はギリギリまで待って、タイミングを見極めることができました。(笑)

耳抜きの前の授乳の時間調整も必要になってきますよね。今回は空港に到着してすぐの授乳から約2時間後の授乳が離陸時の耳抜きだったのでタイミングが良かったです。

もし赤ちゃんが寝ているなら自然に耳抜きされるようなので、無理やり起こす必要はないと聞いたことがあります。

着陸時は、機体の降下が始まってから授乳を開始しました。寝落ちを狙い、その前の1時間弱くらいの間は次男をあやして起こしておきました。

機内での過ごし方

ーー機内でおむつ替えする場所について教えてください。

ママ
機内トイレの奥の壁に取り付けられているおむつ替えの台を手前に引き出して使います。ただの板なので、赤ちゃんの寝心地的には悪いと思います。イギリスの航空会社のおむつ替えの台は、やはり私が使うには微妙に位置が高いのと遠いので少し大変です。

ーーおむつ替えにおすすめのタイミングはありますか?

ママ
シートベルト着用のサインが消えるとトイレは混み始めます。離陸後2時間くらいで飲み物サービスが始まり、その後食事になるのですが、飲み物サービスを受けた直後におむつ替えに行っています。経験上、このタイミングならトイレは確実に空いています。

ーーフライトの日の育児日記を見せていただけますか?

フライトの日の育児日記

ママ
フライトの日の次男(生後6ヵ月)の育児日記です。授乳(BMブレストミルク・母乳)やおむつ替え(黒い印はうんち)、睡眠時間などをまとめたものです。なんと、今回のフライトで私は映画4本も観ることができたんです。大記録です。(笑)

ーー機内で困ったことはありますか?

ママ
バシネットを予約したのに用意されていなかったというイレギュラーなことはありましたが、あとはおむつ替えの台が使いづらいくらいで、大きく困ったことはありません。

赤ちゃんの飛行機酔いにも注意が必要かもしれません。長男が1才10ヵ月の時に、着陸時に盛大に嘔吐したことがありました。間一髪で長男のTシャツをめくって大体は受け止めましたが、シートベルトサインが点灯中でCAさんたちも座っており、私も立ち上がるわけにもいかず焦ったことがありました。それ以来、おしりふき又はウエットティシュはバッグの中の一番取りやすい場所に入れ、汚れた衣類を入れても大丈夫な臭いを防ぐゴミ袋も機内持ち込み用の荷物に入れるようにしています。

パトリックさんとマユさん、次男のヒロトくん

ーーこれから赤ちゃんと初めての海外旅行をするママパパに、機内での過ごし方についてメッセージをお願いします。

パパ
バシネット、チャイルド・ミール(3才以上の食事)、ベビー・ミール(いわゆる離乳食)などの機内サービスは、事前に予約すれば提供してもらえるのでぜひ確認してみてください!

ママ
歩き始める前くらいまでの赤ちゃんは行動範囲も狭く、長時間フライト中もバシネットで寝かせることができます。もし泣いても授乳したり抱っこ紐に入れたら落ち着くことが多いので、歩き始めたくらいからの旅行よりもママパパは楽だと思います。赤ちゃんのペースに合わせることが大事だと思いますが、赤ちゃんとの旅行、是非楽しんでください!

ーー次回は、旅行先(イギリス)でのことについてお聞きします。

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