先輩パパとママに教えてもらいました!

vol.85 神楽坂発酵美人堂・清水紫織さんの、パパにお任せ “醤”を使った発酵一汁三菜 #1 〜お肉編〜 漬けて焼くだけ!「醤漬けささみのピカタ」の満足ごはん

清水紫織 2023/11/22

妊娠をきっかけに発酵食と出会い、発酵料理専門の料理教室「神楽坂発酵美人堂」を立ち上げて、たくさんの人にその魅力を伝える清水紫織さん。今回は、発酵万能調味料の“醤(ひしお)”を使った、料理が苦手なパパにも作れる簡単な発酵一汁三菜メニューを教えていただきました。まずは、たんぱく質もたっぷり取れるささみを使った、大満足のお肉がメインのメニューです。

——清水家での妊娠・子育て中の食事の思い出を教えてください。

清水さん
基本的に食事は私が担当だったのですが、妊娠後期にはキッチンに立っているとおなかがよく張りました。ソファーに横になって、休みながら食事を作っていたのを覚えています。

子どもの食事が始まるようになると、大人の好みや都合では作れないんだなあと気づき、好物の辛い料理もご無沙汰に。不満を抱えたままだとストレスになるので、取り分けレシピなどを考えて、大人の分だけを辛くするなど工夫するようになりました。

——今回、料理が苦手なパパにも作れるレシピでポイントにもなっているのは、以前教えていただいた「醤(ひしお)」ですが、料理初心者や時短料理の際の「醤」の魅力を教えてください!

清水さん
ご紹介している「醤」を使った「漬け置き」は、
1.肉や魚を柔らかくする。
2.下味がつく。
3.ストックできる。
ので「いざ」というときに助かる、と言うのが魅力ですね。漬け置きを作るときに、揚げ物にしようとか、あの野菜と一緒に炒めようかなど調理方法を想像しておくと、いざ使う際に「ああ、今日は一体何を作ろう…」と、途方に暮れる時間も短縮できますよ。

——今回のメインディッシュ「醤漬けささみのピカタ」はどんなメニューですか?

清水さん
淡白なささみに「醤」で下味をつけながら、パサつきがちな肉質もしっとり仕上げたメニューです。高タンパク低脂質はママにもパパにも嬉しいですし、ピカタのお味はお子さんうけも良いので、覚えておくとずっと作り続けられるメニューですよ!

——和えるだけという副菜の「トマトの和え物」はとても手軽で、応用も効きそうな気がしたのですが、他におすすめの食材ありますか?

清水さん
セロリがよく合います。

——「冷奴」も「醤」でいただくと味わいがぐっと深まりますね。オリーブオイルを加えるのは意外でした!

清水さん
今回メインでご紹介しているピカタに合わせてオリーブオイルにしてみましたが、ごま油も相性がいいです。他のお料理とのバランスでお試しくださいね。また、オリーブオイルは腸のぜん動運動を促すことから便秘予防にも良いので、妊婦さんには特におすすめの食材です。醤、オリーブオイル、お酢を合わせるとヘルシーで美味しいドレッシングになります。

——料理が初心者のパパにとって「乾物のお味噌汁」はさらに手軽ですね!日頃から発酵食を大切にしている清水さんのお味噌汁のこだわりはありますか?

清水さん
お味噌汁はできるだけ毎日摂りたいと思っています。ですから疲れているときでも作りやすいように、乾物に頼ってみたり鰹節はパックのものをそのまま入れてしまって濾さないなど、自分の中でハードルを下げています。昆布の出汁はじっくり取るといいので冷蔵庫で前の晩から浸しておいても良いですが、そんなことはやってられない、というときも大いにあって、昆布を粉末状にしただけの市販の「昆布パウダー」もよく使います。なんでも完璧に教科書通りにやらなくていい、と思うことがこだわりです(笑)。

RECIPE

●醤漬けささみのピカタ

材料(2人分)
・ささみ…4本
・醤…大さじ2 ※作り方はこちら
・酒…大さじ2
・小麦粉…大さじ2
・卵…1個
・粉チーズ…大さじ1.5
・バター…10g
・ケチャップ…適宜
・ベビーリーフ…適宜

作り方

RECIPE

●トマトの和え物

材料(2人分)
・トマト…中1個
・醤…大さじ1
・ホワイトバルサミコ酢…大さじ1
・蜂蜜…小さじ1

作り方

RECIPE

●冷奴

材料(2人分)
・絹豆腐…1/2丁
・醤…小さじ2
・Exオリーブオイル…適量

 

作り方

RECIPE

●乾物のお味噌汁

材料(2人分)
・水…400ml
・昆布…10cm
・鰹節(小さいパックのもの)…1g
・味噌…大さじ1
・切り干し大根 …6g
・乾燥わかめ…大さじ1

 

作り方

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PROFILE 清水紫織 自身のアレルギー改善をきっかけに発酵料理人の伏木暢顕氏に師事し、広く発酵食の魅力を伝えたいと2015年に発酵料理専門の料理教室「神楽坂発酵美人堂」を立ち上げる。発酵をより深く学ぶため、東京農業大学醸造科学科で科目等履修生として三年学ぶ。教室運営のほか発酵食品のブランドも手がける。0才からの腸活を掲げキッズ発酵教室も定期的に開催。著書に『発酵料理のきほん –はじめてでも、とびきりおいしく』(朝日新聞出版)、『発酵調味料でつくる からだにいい 発酵スープ』(朝日新聞出版)、時短にもなって、多忙なママやパパにおすすめの『発酵食のストックレシピ  “漬けて置く”だけ、おいしく整う』(マイナビ出版)。
https://www.hakko-bijindo.com/
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