先輩パパとママの毎日コラム
アメリカ・オレゴン州にあるアシュランドという芸術活動が盛んな美しい都市で暮らすセキアキコさんのアメリカでの子育てエピソード。
前回は誕生日に作ってみたいバースデーアイテムを紹介しましたが、今回はアメリカの1才のバースデーパーティに欠かせない「スマッシュケーキ」を紹介したいと思います。
日本では馴染みがないかもしれませんが、とっても盛り上がりますので、ぜひ1才のお誕生日にやってみてはいかがでしょう?
「スマッシュケーキ」はその名の通り、スマッシュする(=ぐちゃぐちゃにする)ためのケーキです!
1才になったばかりの赤ちゃんが、豪快に(はたまた少し恐る恐る)スマッシュケーキに襲いかかる姿に大人たちは拍手喝采。結婚式のケーキカットのときみたいにカメラのシャッター音が響きます。これこそまさに、初めてのバースデーパーティのスペシャルイベント!
このイベントでみんなが一番楽しみにしているのは、スマッシュケーキを前にした赤ちゃんのリアクション。
本物の砂糖の味(あまーいやつ)をこのとき初めて味わう赤ちゃんも多くて、最初はそれにびっくり!でもその後は「おいしすぎる〜!」と言わんばかりにクリームまみれの顔で夢中になって食べまくる!
だけど赤ちゃんによっては、初めて見るケーキという物体に半信半疑でなかなか手を出さない子もいます。私の息子はクリームの山を前にフリーズ(笑)。みかねたパパがクリームを手に取ってひと口食べさせてあげてようやくケーキに掴みかかりました。なかには手が汚れるのがイヤで泣き出す子もいたりして。赤ちゃんがどんな反応をするのかは、その瞬間まで誰もわかりません!
その子の個性が現れるので、見ている大人たちは大盛り上がり!豪快な赤ちゃんには歓声があがり、ためらいがちな赤ちゃんには「大丈夫、You can do it!」とみんなで応援したりして、とにかくみんなで楽しめるイベントです!
ところで、スマッシュケーキはバースデーケーキとは違うの?と疑問に思いますよね。
1才のバースデーパーティでは、みんなが食べるバースデーケーキはもちろんあって、それとは別に誕生日の赤ちゃん用のスマッシュケーキを用意します。大きさや種類は特に決まりがなくて、「赤ちゃん用の小さめのケーキ」であれば何でもOK。
息子の1才のバースデーではカップケーキタイプのレモンケーキを焼いて、大人用にはレモンシロップをたっぷり塗って、息子用には豆腐で作ったクリームを山盛り乗せました。
ちなみに私が今年焼いた息子の3才のバースデーケーキ(下の写真)は、アメリカのレシピ本には「スマッシュケーキ」として紹介されていたものなんです。これくらい大きなスマッシュケーキも、もちろんアリです。
食用色素を使った超カラフルなド派手スマッシュケーキだって、アメリカではごくごく普通です!
でも、子どもが着ている服も超カラフルに染まってしまう可能性も大。そんなときは、(暖かい所であれば)スマッシュケーキはオムツ一丁で!というなんともダイナミックな対処法もありますので、ぜひ参考に。
可愛くてユーモアたっぷりのスマッシュケーキで、1才のバースデーをさらに楽しく演出してみませんか?