先輩パパとママの毎日コラムvol.326

愛するプニプニ「赤ちゃんを迎える部屋にしなくっちゃ!」

2020/5/15
愛するプニプニ「赤ちゃんを迎える部屋にしなくっちゃ... 愛するプニプニ「赤ちゃんを迎える部屋にしなくっちゃ...

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。妊娠5ヵ月ごろ、つわりも落ち着き、さぁ、そろそろ赤ちゃんのお迎え準備をしたい。子育て本を読んだり、ネットで先輩ママのあれこれを検索したり、日々そわそわして落ち着かない。早急に赤ちゃんが安心して眠れるスペースを作りたい!動物的巣作り本能に駆られたお話。

妊娠5ヵ月、長く辛いつわりも落ち着き、ベッドから起き上がる生活をできるようになったころ。ノンカフェインの温かい飲み物を飲みながら、図書館で借りてきた子育て本を読んでいた。あと5ヵ月後には、赤ちゃんとの生活が始まると思うと、嬉しくてたまらない。可愛い赤ちゃんと24時間ずっと一緒に居られるなんて、どんなに楽しい生活になるんだろう!!本を読んでいると、イメージも具体的になってくる。

……はて、日中、赤ちゃんは我が家のリビングのどこにいるのだろう。結婚したばかりの私たちが住んでいたのは、1LDKで大人ふたり生活するにはちょうど良い家だった。リビングには食卓の横に置いた机にパソコンが2台並び、私の画材が手の届くところにある。仕事しながら家事をするには、とても使い勝手の良い配置だった。しかし、赤ちゃんとの生活を考えると住みにくい部屋だった。

赤ちゃんを迎えるには問題山積みの我が家

赤ちゃんがケガをしそうな家具の尖った角や画材の絵筆。機器のコンセントも隠してはいるけど、きっと引っ張り出してくるだろう。独身のころに気に入って購入した毛足の長いラグは、掃除が頻繁に必要だから、子育て中は向いていない。赤ちゃんがハイハイする床は硬いし、本棚には夫婦の本がびっしりなので絵本の置き場などない。おもちゃはどこにしまうのだろう。洋服収納は夫婦の服でパンパン。オムツは……。少し考えただけで、赤ちゃんを迎えるには問題山積みの我が家。早くどうにかしなければ!

一番の問題は、収納場所が明らかに少ないことだ。赤ちゃんの服、オムツ、おもちゃ、絵本の収納場所を確保するために、まずは大人のものを断捨離することから始めた。当時は住み始めてからまだ1年も経っていなかったので、引っ越しは考えなかった(結局、娘が5ヵ月の時に引っ越しをするのだが)。間取りが広がらない以上、断捨離をして、家の収納にゆとりを持たせねばならない。赤ちゃんのものは、想像以上に多い。成長すれば、そのぶん増える。収納に隙間も作っておかなければならない。

せっせと服や本を断捨離

せっせと服や本を断捨離する。これからおなかが大きくなれば着られなくなる服も多い。赤ちゃんが生まれたら、授乳しやすい服、公園で遊びやすい服、しゃがみやすい服が主要になるだろう。ものを長く大事にするタイプの夫も、意欲的に断捨離をしてくれる。重たい家具は夫に動かしてもらう。妊婦の私はもちろん力仕事は手伝えないので、夫一人で家具の位置変更はかなり大変だったと思う。あぁ、夫も父になるんだなぁ。生まれてくる我が子のことを想いながら、二人で部屋を整理していると、温かく優しい気持ちになる。これからの生活も想像しやすくなり、家族一緒にやりたいことも思い浮かべられるようになった。

どちらの性別でも使えるようなものを買おうと調べるが、夫は落ち着けと言う

だいぶ部屋もすっきりして、ベッド下収納や壁掛けを活用すれば、ベビーベッドやオムツ、洋服を置くスペースもできた。が、しかし、赤ちゃんの性別がまだわからない。赤ちゃんグッズを一刻も早く買い揃えたい気持ちがどんどん高まる私は、どちらの性別でも使えるようなものを買おうと調べるが、夫は落ち着けと言う。確かに女の子だとわかれば、花柄やワンピースの服をたくさん買い揃えたくなる。男の子なら恐竜やスーパーマン的なものを揃えたい。とりあえずオムツ、哺乳瓶、おしりふき、消毒グッズ、床マットなど性別関係ないものを買い揃え、着実に赤ちゃんを迎える部屋に近づいていった。

赤ちゃんとパパママ

肌に触れる優しい素材、丸みを帯びたベビーグッズ。赤ちゃんのために部屋を整えたり、生活に必要なものを考えたり揃える時間は、我が子が気持ちよく過ごせるようにと、生まれる赤ちゃんを待つ間の親にできる愛情表現な気がして、優しい時間になった。支度に焦っている時は、水鳥が生まれてくる卵のためにせっせと水際に巣を作っているのを思い出した。巣作り本能ともいうべきか。整うとほっとするし、より赤ちゃんが生まれてくるのが待ち遠しくなる。子どものためにできること。それは子育ての間、ずっと考え悩むことでもあるけれど、幸せで楽しい時間でもある。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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