先輩パパとママの毎日コラム

vol.536 オガワナホのいろいろ子そだて記「バリケード問題」

オガワナホ 2022/11/2

犬と共に暮らしてきたイラストレーターのオガワナホさん。赤ちゃんがやってきて、どのような共同生活が始まったのでしょうか。

犬とベビーの同居、最初のうちはとても神経質になっていました。退院してベビーを連れて帰ってきてからというもの、犬の歓迎ぶりがすごくて、隙あらばベビーの顔やら手や足をぺろぺろしたがっていました。犬の愛情表現なのはわかるのですが、まだまだ小さいころは「バイ菌とか大丈夫かしら」とかなり心配でした。

小さかったころはゆりかごを用意し、ずりばいできるようになるころには、大きなサークルをリビングに設置してみました。その中にいてもらうのは、犬…。ではなくベビーのほう。本来ならハイハイ時期にはたくさん歩き回ってもらうのが良いのだと思うのですが、室内がなかなか子ども仕様にならず、わたしの仕事道具が山積みになっていたり、リビング内にあるキッチンもドアも壁もなく入りたい放題になっていたり、「家中あぶない箇所だらけ!」とピリピリしていました。

料理中や片付けの最中などサークルにいてもらうことが多かったのですが、犬は自由に動きまわれるのに、ベビーがサークル内にいる感じがなんともシュール。ベビーが檻の中の動物園の動物のように見えて、なんだかかわいそうに思えてきました。サークルというより、バリケードのよう(汗)。

サークルの中にいても、手が伸びる棚の扉をあけて中のものを出しまくるなど、外の世界に興味津々。自分のおもちゃをサークルの外に投げて犬に持ってきてもらったり、サークルの柵ごしにおもちゃを犬とひっぱりっこしたりし始めました。

もちろんサークルの外にいる時間もありました。犬のケージの中に入って行ってみたり、犬用のごはんのボウルを逆さまにしてみたりして、お犬さまは困惑していました。ハイハイも上手になってくると、サークルの中だけでは狭くなり、解体を決意しました。

サークルをなくしてみたら、今までより自由にいつでもいろんなところにハイハイできて、ベビーはとてもうれしそう!いろんなとこを探検にいっては目を輝かせている様子を見て、もっと早くこうしてあげればよかったなと深く反省したのを覚えています。

サークル解体後は、キッチンや階段にもフェンスを設置して、家中がバリケード状態だったなと笑ってしまいます。今思い返してみると、なんであんなに心配していたのか、神経質になっていたのか。新米母さんは必死でした。

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PROFILE オガワナホ 日本、アメリカ、台湾、香港など国内外で活躍中のイラストレーター。書籍や雑誌、文具などのグッズのほか絵本も手掛ける。ご主人・娘さん・愛犬と4人でのんびり東京暮らし。
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