先輩パパとママの毎日コラムvol.390

1+1+1+1=∞の日々「赤ちゃんを育てながらの家づくり」リノベーション編

2021/1/29
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絶賛子育て中での物件探しの次はリノベーション。編集者・岸野恵加さんはどのように進めていったのでしょうか。

無事物件が決まると、次に待っていたのはリノベーション。間取りからすべてを自分の好きに決められるなんて楽しそう!とワクワクしていましたが、月に1、2回の打ち合わせはみっちり2時間くらいあり、それを5才と0才の子ども連れで行うのは毎回なかなかの試練でした。

リノベーション会社の方は慣れたものなので子どもにも優しく接してくれるのですが、子どもがぐずればもちろんあやして、落ち着いて話をするのが難しい瞬間も多々あり…。

水回りを決めたら床材、壁紙、などなど、決めることがエンドレスにある中で、私もこだわりたいタチでつい妥協はしたくないため、「アンティークのドアをつけたい」「壁紙を輸入壁紙にしたい」などなどどんどん希望が増えていってしまい、物件選びのときと同じく、娘を抱っこ紐に入れていろんなショールームに足を運ぶ生活がまた始まりました(笑)。ドアノブひとつ決めるのにも妥協したくなく、写真だけじゃ決められない!と実物を見に行ったり。妥協して選んだらあとで後悔するという執念だけが私を動かしていましたが、やはりなかなかハードでした。付き合ってくれた娘も本当によく頑張ってくれたなあ、と今は思います。

リノベーションが始まったばかりの家の様子。リノベーションが始まったばかりの家の様子。

施主支給品がどんどん増えていくので、その納品方法などの調整も増えていき、自分で選んだ道とはいえ、終盤はなかなか大変で泣きそうになっていました(笑)。

物件選びから完成までは実に丸1年。さまざまな苦労を経て、完成したときは胸にこみ上げてくるものがありました。家族で過ごすリビングを広く取る間取りにしたのですが、内覧のときに早くもそこを子どもたち二人が楽しそうに走り回っているのを見て、「頑張ってよかったなあ。早くここで暮らしたいな」と思ったものです。

少しでも作業費を浮かせるため、寝室の壁の漆喰は自分たちで塗りました。少しでも作業費を浮かせるため、寝室の壁の漆喰は自分たちで塗りました。

家の間取りに関して、子どもはすぐに大きくなっていってしまうので、長い目で見て考えていました。兄妹なので子ども部屋も一応2つ用意しましたが、個室を快適にし過ぎてこもらないように(笑)あえて狭めに作り、その分リビングをとにかく広く。実際、息子は3年生になった今も、まだ一人では寝ないですし、勉強はリビングのスタディスペースでやるのでまだまだ自室は物置と化しています。

リビングのスタディスペースは作ってよかったポイントで、キッチンまでがひとつなぎになっているので、料理をしながら勉強のことで呼び出されてもさっと教えに行けたり。様子が見られるのは安心感があります。

引き渡し直前の写真。右に見えるのが本棚です。引き渡し直前の写真。右に見えるのが本棚です。

あとはリビングの隅に、造作で本棚を作ってもらいました。私の漫画から雑誌、子どもの絵本までがひとつの棚に収まっています。リビングにあることで身近な存在になっていて、娘も赤ちゃんの頃から気軽に絵本を取りに行く癖がついたように思います。

クローゼットも、各部屋に作るのではなく、家族分まとめてひとつの大きなウォークインクローゼットに。こうすることで洗濯物を畳んで振り分けてという作業が格段に楽になりますし、子どもの衣服も1箇所にまとまっているとサイズアウトなどが把握しやすくなりました。

育休中だったからこそいろいろフットワーク軽く動けて、家づくりに関して後悔はほとんどないというところはもちろんあるのですが、その反面育休がそれですべて潰れてしまったので(笑)、ちょっと悔しいな、という思いがあるのも正直なところです。

マイホームは3回建ててやっと納得する、なんていうフレーズも耳にしますが、私もまた家づくりの機会をもらえるなら次はこうしてみたい、という構想は無限に湧いてきます。

岸野恵加(きしのけいか)

PROFILE

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2011年生まれ男児と2016年生まれ女児の母。編集者として働くかたわら、インタビューZINE『meine(マイネ)』を発行するなど活動の幅を広げている。ドラマーとしても活動(所属バンド『the mornings』は現在休止中)。
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