先輩パパとママの毎日コラム

vol.554 ラフラフリアル 〜自然体で笑って子育て〜「2冊の母子手帳」

シンザトマリコ 2023/1/12

イラストレーターのシンザトマリコさん。今回は母子手帳への思いを綴ります。

春が近づくある日、2冊目の母子手帳を町の庁舎で受け取りました。(ああ、ふたりのお母さんになるんだ…)そんな自覚がそっと芽生えます。

さあ、レッツゴー!手帳を受け取ってすぐ、もうすぐ2才になる息子を子育て広場へ。わんぱくな息子との生活はドタバタにぎやかで、先のことはあまり考えられないほど。それでも、まだ先の未来に「きょうだい」を思い描いていました。だから2冊目の母子手帳を受け取れたこの日は、喜びの記念日!新しい母子手帳は、ピカピカと輝いて見えました。

活発な息子を追いかけ回すマタニティライフ

「子育て」は、子どもが生まれた瞬間から休みなく続くいてとても大変…(笑)。それでも尊くて幸せな長い道のりです。この日々を愛おしく思いたい。そんなとき、パラリ、母子手帳の子どもの成長記録ページをめくります。

「息子は3184gで生まれてもう13キロ近くかぁ…!!すごいなぁ。わたし、頑張ってちゃんとこの子を大きくしてるんだなぁ」、ただでさえ慌ただしくどんどんと過ぎてしまう毎日。改めて子どもの成長を実感する、この小さなひとときがうれしかったです。

わたしはふたり目が生まれる直前に、母子手帳ケースを作ってみました。手芸や裁縫は苦手なのですが、なぜか作ろうと思い立ったのです。と言っても既存の2冊分入るケースをリメイクしただけなのですが…。「持っているだけで気分があがればいな」、と思って好きな布きれをパッチワークで縫いつけました。チクチク、チクチク、1針1針気持ちを込めて。そしてぶきっちょながらも愛着の湧くケースの完成!

思い出の手作りケース

ものすごく濃かった乳幼児の時期の記録は眺めるだけで心がどしっとします。しっかり地に足をつけて、我が子と歩んできた確かな道のりを思い出すのです。小さかったな。かわいかったな。一生懸命だったな…!

さて、ここに昭和57年交付の母子手帳があります。表紙はレトロな小鳥の親子。母から貰った「わたしの」母子手帳です。

パラパラとめくる。身長体重、ひとことメモ。「7歩初めて歩く」「オイシイオイシイをする」「バンザイをする」、「卵でアレルギーになった」とか、「病気にかかった」とか、心配なことも書いてある。母の字ってずっと変わらないなぁ、なんて思いながらもわたしと同じように手探りで育児に奮闘している様子を想像します。

ところどころ破けていて時の流れを感じる、40年も前の母子手帳。わたしの根っこの部分を強くしてくれた証のようで、とても愛おしいです。

いつか大人になった子どもたちも、自分の母子手帳を見て、あたたかいような、心強いような気持ちになってくれたらうれしいな。これからも、2冊の「宝物」を大切にしまっておこうと思います。

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PROFILE シンザトマリコ イラストレーター。カメラマンの夫、小学生の兄妹と4人暮らし。インスタグラムでは子育てにまつわるイラストエッセイを更新。サリー・M・ローズマリーという名前で魔女修行エッセイも綴っている。
https://www.instagram.com/nonohanadesign
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