先輩パパとママの毎日コラムvol.376

子育てを、ちょっと素敵にする工夫「赤ちゃんてたくましい」

2020/12/11
子育てを、ちょっと素敵にする工夫「赤ちゃんてたくま... 子育てを、ちょっと素敵にする工夫「赤ちゃんてたくま...

アメリカ・オレゴン州にあるアシュランドという芸術活動が盛んな美しい都市で暮らすセキアキコさんのアメリカでの子育てエピソード。今回は、マタニティ期についてです。

妊娠する前の私は、人並みに妊娠や出産についての知識があると思っていました。というのも、私の兄夫婦や姉夫婦には赤ちゃんがいて、つわりで苦しんでいる姉を見たり、産前産後の義姉の様子も間近で見ていました。でもいざ自分が妊娠したら、知らなかったことだらけ!妊娠って、思ってたよりはるかに奥が深かった…。

妊娠してすぐに耳にしたのが“葉酸”という言葉。その言葉自体はもちろん聞いたことがあったし、妊娠中には大切な栄養素だというのもうっすらとは知っていた、はず…。

でもこんなに重要なキーアイテムだったとは知らなかった!初めての妊娠で喜びと戸惑いが入り混じっていた心の中に突然不安要素が押し寄せてきて、それこそ大慌てでサプリを購入しました。

ところがここで問題発生。そのサプリが大粒で、つわりが始まるとすぐ飲めなくなってしまったんです。海外暮らしが長い今でもこちらの錠剤は大きくて個人的に飲むのに苦労するのですが、そのサプリもまさに海外製の大きな錠剤だったので、つわりが始まるとそれはもう大変で。それからは自分に合ったサプリを探しつつ、トラウマを払拭するために食べ物からも積極的に葉酸を摂るよう心がけるようになりました。葉酸に限らず、体が冷えないようにとかカフェインとか栄養バランスとか、妊娠してからは自分自身の体と今まで以上に真剣に向き合いました。“自分ひとりだけの体じゃない”なんて、ただのありふれた言葉だと思っていましたが、妊娠したら正にそれを体感するわけです。

本当にその通りなんですよね。だからこそ、温かくて優しい気持ちに包まれることもあれば、不安になってしまうこともある。

妊娠中の私1
妊娠中の私2妊娠中の私。いっぱい笑って、いっぱい悩みました

初めての妊娠で知らないことだらけだし、つわりでサプリも飲めないどころかご飯もまともに食べられない時期もありました。「ああもう、どうしよう!」と焦りや不安に押しつぶされそうになった時、私の母が笑いながらこう言いました。「だ〜いじょうぶ、大丈夫。赤ちゃんはあなたが思ってるよりずっとたくましいんだから!」その一言は、不思議なほど私に自信をくれました。「よし、私も母親として強くなろう」って思えたんです。

ママと息子

さて、それから果たして強い母親になれたのかと言うと…。

過去の私のコラムを読んで頂けたらすぐバレてしまうので正直に言いますが、実際のところ出産後もほぼずっと、あたふたしっぱなし(笑)。でも振り返ってみて思います。

私はあたふたしてたけど、息子はおなかの中にいた頃、いつだって、やっぱりたくましかったなあ。

母におんぶされているのは、赤ちゃんだった私母におんぶされているのは、赤ちゃんだった私
セキアキコ

PROFILE

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アメリカ・オレゴン州で出産と子育てをスタート。現在はメイン州在住。サンフランシスコで写真を学んだ後、スタジオアシスタント、ブライダルカメラマンとして働く。
http://ameblo.jp/aco-84/

(制作 * エチカ)

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