先輩パパとママの毎日コラム

vol.76 小さな僕とのはじめてづくしの日々「かーちゃんと僕の『おっぱい』事情 ~前編~」

きなこ 2017/6/14

赤ちゃんとパパとの毎日をInstagramにアップし、現在9万人を超えるフォロワーのいるきなこさん。初めての妊娠、出産、育児について聞きました。

息子が産まれてから、「おっぱい」という言葉は日常的に自然と発する言葉になりました。それはなんだか可愛く愛しい言葉です。そしておっぱいの世界の奥深さを知りました。

助産師さんから母乳にはたくさんの栄養が消化吸収しやすい形で含まれていると聞きました。お母さんの体にとってもメリットがたくさんあるらしく、おっぱいも人間の体も本当にすごい。

妊娠中、赤ちゃんが産まれてからのことを考えるにあたって一番気がかりだったのは授乳のことでした。赤ちゃんが産まれると母乳は自然と出るものだと思っていた私。母乳は体質によって出やすい人や出にくい人がいて、妊娠中から母乳が出るように準備をすることが大切なのだと出産準備をしていく中で知りました。はたして私のおっぱいから母乳は出るのか…乳腺炎ってとても痛いらしいぞ…1日に何回授乳するのだろう?…回数は減らしていくの?…卒乳断乳って何??と謎だらけのおっぱいの世界に不安がいっぱいでした。

産院の助産師さんに相談したり、市のマタニティクラスで「おっぱいマッサージ」を教わり、妊娠後期頃から実践していました(マッサージを始める時期は母体の状態によって異なるそうなので、お医者さんや助産師さんに相談すると安心ですよ)。

そして出産。普通分娩であれば産後すぐに授乳を開始する産院も多いそうですが、私は帝王切開だったので初めての授乳は次の日に。朝起きるとおっぱいはパンパン。おっぱいはさっそくはりきって授乳の準備を開始してくれていたようです。ですが私は術後の体の痛みがとても激しく、起き上がるのも決死の思い。助産師さんに教わりながら初めての授乳の時間はとても緊張しました。気持ちよさそうに眠っていた息子は助産師さんに起こされ、か弱い声で泣きながら、近付いてきた私の乳首をパクっと咥えてくれました。「あ…私お母さんなんだ」ととても不思議な気持ちに包まれました。

なんとか乳首を咥えさせることに成功しても息子はすぐに眠ってしまい、何度試してもなかなか吸ってはくれません。私は母乳の分泌がとても良く、おっぱいが常にパンパンでとても熱く痛い状態でした。息子に飲んでもらわないとどうにもならないけれど何をしても起きない息子。4時間を開けずにおっぱいを飲ますように言われ、息子をあの手この手で起こすことで数時間はあっという間に経ってしまい、入院中、毎日ほぼ一睡もせず過ごしました。体じゅうの痛みと眠気とおっぱいを飲んでくれない焦り、産後の精神的な不安定さで1人になると勝手に涙が溢れてきました。産院での入院はゆっくりできて暇かもしれない、読書でもしようかしら、と呑気に思っていましたがとんでもない。産後いきなり開始する赤ちゃんのお世話は想像以上に大変なものでした。

自宅に帰ってからも息子は眠り王子のまま。おっぱいを飲んでくれないことで私のおっぱいは悲鳴をあげていました。助産師さんからは、おっぱいを飲まない分ミルクを足すように言われていたのですが、完全母乳にしたかった私はそれもプレッシャーとなり、なんとか起こしておっぱいを飲まそうと、眠り王子を起こすことに毎日24時間、悪戦苦闘の毎日でした。(後編につづく)

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PROFILE きなこ 夫と息子と3人暮らし。家族で過ごす日常の風景を撮影したり、子どもと一緒に手作りおやつや工作を楽しむのが趣味。暮らしや育児を楽しむアイデアをblogで紹介中。
https://www.instagram.com/kinako_710/
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