先輩パパとママの毎日コラムvol.452

愛するプニプニ「計画無痛分娩レポ 〜出産が決まるまで〜」

2021/12/21
愛するプニプニ「計画無痛分娩レポ 〜出産が決まるま... 愛するプニプニ「計画無痛分娩レポ 〜出産が決まるま...

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。今回は初めてのドキドキ計画無痛分娩について。陣痛きてなくても産むってどゆこと?計画無痛の日にちが決まるまでのお話です。

なんだか、今日はものすごく、すごく、体調が悪い。前にもあったぞ、と懐かしい体調不良が二度目の妊娠を教えてくれた。

早速、どこで産むか決めねば。前回の出産を経て、次はどんな産院にしたいか、なんとなく考えていた。今回も自然分娩でも構わない。通いやすいところがいい。夫も上の娘も出産に立ち会えたら。入院中、気兼ねなく、お見舞いに来てもらいたいから、個室は絶対だ。なんなら、娘も泊まれると良いんだけど。あと、ご飯は美味しいところ。

選んだ産院では、計画無痛分娩も取り入れていた。自然分娩のつもりだったが、無痛分娩に興味はあるし、前回と違う体験をしてみたい。キャンセルはいつでもできるから、と思い、計画無痛で分娩予約した。

計画無痛分娩を選択

計画無痛の良いところといったら、やはり、産む日を決められること。夫がいないとき、突然陣痛が来て、娘はどうしよう。といった悩みがなくなることはとても魅力的だ。しかし、前回、初産の自然分娩に耐えられたのだから、次も自然分娩で楽勝なのでは??そこに費用を使わなくても、という気持ちが大きかった。

しかし、最終的に計画無痛に決めたのは家族のことを考えたからだ。つわりの時期から、私がいつもと違うことに、娘が戸惑っている様子が出た。精神的なストレスから来るもので、瞬きがいつもより大きく、多くなったのだ。産まれた後の環境変化のストレスは、どれだけ大きく感じることだろう。さらに、入院中は夫に娘のお世話を全面的にお願いする。なので、夫の仕事の都合も整えねばならない。頼れるものには、頼らねば。ということで、計画無痛分娩を心に決めた。

しかし、無痛分娩は人生はじめての麻酔を施されることになる。いったいどんな感じなのか。考え始めると怖い。無痛分娩で出産した人の話を聞くと、痛みが消える感動・思ったより効かなかった・効くのに時間がかかった・時間がかかり過ぎ、帝王切開になった。などなど、辛さ・楽さもさまざまだった。産院が配信している無痛分娩の説明動画を見ると、思っていたより、医療行為であった。リアルな消毒液の茶色や、注射のシーンを見ると、怯えてきた。そんなこんなで、無痛分娩にやや恐怖をもち、へっぴり腰のまま、臨月を迎えたのであった。

そして、いよいよ臨月に入る頃の12月末の夜、出血をした。深夜救急で病院に行ったところ、自宅安静を指示された。年末年始の安静期間となったため、ラッキーなことに夫が家にいてくれた。娘の世話、遊び相手をしっかりしてくれて助かった。さらに、家に食材(しかも年末年始バージョンの買い置きなので、冷蔵庫はかなりパーティー状態)があったおかげで、乗り切ることができた。後2週間ほどで37週になる。それまでは産まれないようにしたかった。

出産日が決まる

やっと37週に入り、そろそろ、おなかが苦しく体が辛いことを、健診の時に先生に話すと、手帳をパラパラめくりながら「じゃあ明後日入院で、明明後日に産みましょうか!」と軽いお返事が来た。そんな、いきなり産めるんだ。娘の時は、自宅でうんうんと陣痛に耐え、自宅待機し、なかなか産むまでに辿り着けなかったのに。

帰り道のスーパーで娘が好きなイチゴを買い物かごに入れながら、考えた。明後日入院ということは、今日買い物して、明日作り置きをしよう。入院荷物はばっちりのはずだけど、帰ったら、もう一度確認しよう。私が明明後日出産するだなんて、この商店街の人たちは知るまい。なんだか周りの世界から、自分だけふわふわ浮いている気分だった。「私、もうすぐ赤ちゃん産むんです!」と行きつけの肉屋のおばちゃんに言いたいぐらいだった。

あとは赤ちゃんを産むだけ!

やっとおなかの子に会える。陣痛でおなかが痛くないうちに、赤ちゃんの誕生日がわかり、いそいそと万全に準備ができる。自然分娩にはなかった高揚感だった。このご時世なので、出産立ち会いも入院お見舞いもできなくなってしまった。だが、そのぶん、赤ちゃんと二人の濃い産後の入院生活を満喫しようと心に決めた。怖がっていた無痛分娩も今はもう怖くない。赤ちゃんのためにできる最初のことは、母子共に元気に出産すること。事前に計画が立つことにより、ざわざわしていた気持ちが整った。

さて、自宅を留守にする間の、娘のための用意も済んだし、あとは赤ちゃんを産むだけだ!
「計画無痛分娩レポ 〜いよいよ初めての無痛分娩〜」に続く

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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