先輩パパとママの毎日コラム

vol.9 伊野家の子育て日記「キミが生まれてくるまで」母編

伊野妙 2016/5/17

写真好きの夫婦による、それぞれの目線からお届けする、子育て写真日記。

2011年4月16日、こんなツイートをしていた。とても天気のいい土曜日で、わたしたち夫婦は機嫌がよかった。というのも実は、この日の午前中、ふたりで産婦人科を受診して妊娠の診断を受けてきたのだった。

確かに妊娠しているとわかって、ふわふわとした気持ちで診察室を出て、お互いに「おめでとう」と言い合った。帰宅して、双方の両親に報告した。

わたしたち夫婦はふたりともそれぞれ姉がいて、どちらも既に子どもがいたので、ベビーグッズはほとんどすべてお下がりで事足りた。ベッドも、沐浴槽も、ベビー服も、車に乗せるチャイルドシートまで、ぜんぶ買わずに揃ってしまい、自分たちで用意しなければならないものなんてガーゼや綿棒やおむつなどの消耗品だけ。

ということもあって、赤ちゃんを迎える準備といっても物質的にはさほどやることがなく、お腹の赤ちゃんに元気に育ってもらうこと、それから、すんなり気持ちよく生まれ出てきてもらうこと、ほぼこのふたつだけを意識して過ごす妊婦生活だった。

幸いあまりつわりがひどくなかったので、だいたいなんでも食べることができたけど、食材の産地や加工食品の原材料を気にするようになって、取り寄せなんかもやってみたりしつつ、できるだけ外食せず自分で料理して食べるようになった。お酒は、特に努力しなくても、あまり美味しく感じなくなってしまい、自然と飲まなくなった(妊娠前のわたしの食生活を知る人たちには信じがたいだろうけど、本当です)。

それから、安定期にはいってから出産直前まで、ヨガを続けた。そのおかげか、妊娠中の体調不良はほとんどなかったし、日頃は妊娠前とおなじように色々なところに出掛けて楽しく過ごすことができた。リラックスできる呼吸や体勢など、出産に向けて有用な知識も得ることができたので(そして実際に役に立った!)、特にはじめての妊娠の方にはオススメしたい。いいですよ、ヨガ。それに二人目以降だと、託児の都合がつかなかったり色々制約もあるので、やりたくてもできないかもしれない。

お腹のなかに赤ちゃんがいるとはいえ、実際はまだ大人一人の身。無理のない程度に、出掛けたり、友達と外食したり(特に夜!)、映画を見に行ったり、ヨガをやったり、自分の気持ちと都合でやりたいことを決められる間に、満喫しておくのが良いと思う。

さて、お下がりで事足りるといっても、少しくらいは自分たちで用意したくなるのが人情で(?)、洋服を二着だけ、買った。赤ちゃんを寝かせたときに見えるようにベッドの上の天井に飾るガーランドを縫って、ベージュ色のカーディガンを編んだ。たぶん本当にこれくらいで、あとは生まれてから、足りないものがあったら揃えることにしようと決めた。

そして、名前。性別は聞かないことにしていたので、男の子の名前と女の子の名前をひとつずつ、考えた。

出産予定日は12月12日。8ヵ月はあっという間に過ぎていった。

父編はこちら

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PROFILE 伊野妙 東京生まれ、横浜育ち。女の子と男の子の三児の母。家庭業の傍ら、編集・ライティング・翻訳などの仕事を少々、ニットデザイン・制作販売の仕事を少々(Juhla[ユフラ]主宰 /『輪針だからカンタン! おしゃれでかわいい手編みこもの』発売中)。
http://instagram.com/eatoooni
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