先輩パパとママの毎日コラムvol.468

愛するプニプニ「母乳トラブル」

2022/2/8
愛するプニプニ「母乳トラブル」 愛するプニプニ「母乳トラブル」

イラストレーターかみやかやこさんの子育てダイアリー。母乳にまつわるエトセトラ。子どもの成長とともに、悩みも変わる。傷だらけのおっぱいのママ、みんな一緒に頑張ろう。というお話です。

母乳トラブル。と聞いて、何がトラブルなのか。プレママさん、パパさんは何を思い浮かべるだろうか。粉ミルク派、完全母乳派。どちらも変わらず、赤ちゃんを産んだら、母乳トラブルはどんなママにも起こり得る問題なのだ。

出過ぎる。足りない。飲ませるのが難しい。飲むのが難しい。張る。乳腺炎になる。洋服に染みてしまう。魅惑の添い乳。乳離れ。頻回。引っ掻き傷。などなど。

大なり小なり、トラブルは1つではない。ちなみに、これらは私が抱えたトラブルたちだ。1人のママでこれだけ多くのトラブルを抱えるのだ。

しかも、これらのトラブルが起きる、ということを、赤ちゃんが産まれて、母乳を与え始め、自分の身に起こってから知った。教えてもらえない産後の痛み(おしもの痛み、後陣痛、むくみ、筋肉痛etc.)のうちのひとつに含まれるのでは。

もちろん、赤ちゃんが成長するごとに授乳はどんどん楽になるが、卒乳するまで気を抜けない。卒乳間近!というところで、乳腺炎になってしまったという話も聞く。

産後1日目から始まるおっぱいと赤ちゃんの二人三脚。母乳トラブルは赤ちゃんの飲み技術と気持ちと、ママのおっぱいの調子が相入れないと、うまいこと軌道に乗らないのだ。

母乳でパジャマがビシャビシャに

私は恵まれた体質で、なんと娘の妊娠中から、母乳が出ていた。初めての妊娠だったので、出ているものがなんなのかよくわからなかったが、分娩中に助産師さんに教えてもらって、それが母乳だと初めて知った。しかし、どんなに母乳が出ていても、新生児は飲むのが上手ではないので、赤ちゃんの飲む量以上に母乳ができてしまったのが問題だった。張って張って、カチコチで痛くてたまらない。

入院中、パジャマがビシャビシャになって、抱いてる赤ちゃんのおむつ漏れだと思っていたら、なんと私の母乳がダダ漏れていたのだった。初めて母乳パッドを使ってみたら、感激するほど吸い込んでくれて、ありがたい商品だった。パンパンのおむつくらいの重量になるのだ。

しかし、赤ちゃんもどんどん飲むのが上手になり、1時間に1回飲むペースになってくると、流石に母乳も間に合わなくなり、今度は足りない問題。けれど、吸わせなければ母乳は作られないので、ここは頑張りどころ。

それにしても、人間の体って、よくできている。赤ちゃんの飲む量に合わせて、母乳を作れるだなんて。生後4ヵ月ごろには、母乳パッドを使わなくても服を濡らすことなく、赤ちゃんを十分に満足できるような、ちょうどよい母乳の量になった。

子どもの成長のイメージ

さぁ、やっと軌道に乗った。授乳ケープを使いこなして、お出かけも楽々できるようになった。そして、新たな疑問が生まれる。おっぱい離れとは?例え、この子がおっぱい離れたとして、私の母乳は止まるのか?もしや、私は一生、母乳を出し続けて生きるのか??と、不安になった。

赤ちゃんが母乳を飲む量が減り、離乳食に移行していくに伴い、母乳も徐々に減ってくということを知り、またも人間の体のよくできたつくりに驚いた。

けれど、あんなに出したがってた母乳が止めねばならない日が必ずやってくる。そして、恐れていた乳腺炎にならないように、丁寧にケアせねばならない。徐々に離乳食に移行すればよいが、突然、もういらない。と赤ちゃんがおっぱい離れしたら…。

悩みと不安は尽きないのだ。

大変なことばかりで、母乳育児って辛いだけでは?と思われるかもしれないが、そんなことはない。温かい赤ちゃんを抱いて自分の乳を美味しそうにぐびぐび飲む姿を独り占めできる特権はママだけのもの。ぷるぷる唇とぷにぷにほっぺを上手に動かして、タプタプになっていくおなか。飲み終わったときに、ご機嫌で最高にかわいいお顔を見せてくれる。一生忘れられない思い出だ。

そしておまけに、食べても太らないのは、授乳中の特権。今日も、私はもぐもぐ、たくさん食べてます。

かみやかやこ

PROFILE

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多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。デザイナーを経て、イラストレーターとして独立。2018年に女の子、2021年に男の子を出産。愛情たっぷり注ぎながら、子育てを楽しんでいる。好きなものは、海、コーヒー、いい香り、植物、ドラマ、美容情報、美味しい食べ物、アイドル。
http://kamiyakayako.com/
https://www.instagram.com/kamiyakayako/

(制作 * エチカ)

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