先輩パパとママの毎日コラム

vol.309 NICE TO MEET YOU「ネーミングデザイン」

holiday 堀出隼、美沙 2020/2/28

「食とデザインとアート」をテーマに活動しながら、二児の子育てをする堀出隼さんと美沙さんのholiday流子育て回想録。今回の担当は隼さん。アートディレクターならではのお子さんの命名についてのお話です。

自分が生まれたときの写真で、病室の壁にひときわ目立つ色味で自分の名前である「隼」の文字が描かれたポスターが貼られているものがあります。父親は美術教師で彼の得意とするレタリングの技法で作られた代物だということを後に知らされました。子どもの頃から、思い出アルバムを眺めるたびにこのポスターは目に入って来て記憶として印象深く残っていたため、自分が子どもを授かったときには、同じように病室に子の名前を飾ろうと決めていました。

自分の長男は「謡(うた)」と名付けました。命名までのプロセスをざっと説明すると、まずはドラマのように自分の両親に名前の候補を挙げてもらうも、正直ピンと来るものがなくお断りする(お父さん、お母さん、その節はすみません)→少し暗礁に乗り上げかけたとき、当時すでにお子さんがいる先輩夫婦から「名前は画数から選ぶのが良いぞ。だって、その子が大きくなって、自分も経験がある ”名前の画数占い” をやったときに良い画数です!と言われた方が嬉しいだろ。名前は親が子に与える最初で最高のプレゼントなんだから」というアドバイスにピーン!と来て、そこからは良い画数を優先事項としました。

そうすると、これは個人の感想ですが、良い意味で候補が狭まれて、この中からどれにする?という普段のデザインの仕事にも通じる「チョイスする感覚」で選ぶことが出来ました。チョイスした理由としては、1.「うた」という響き、2.言偏が付いているところが「コミュニケーション」を大切にしてほしいという願いも組み込めたこと。漢字の意味も「月に向かってうたう」というのがあり素敵!と感じたこと、3.フルネームで見たときの苗字「堀出」とのバランスも良いと感じたため、という大きく3つの項目がありました。

そして、いよいよ我が子の誕生。名前を病室に飾りたい!ということもあり、出産前に決定した「謡」の文字を、レタリング技術では父親には敵わないので、切り文字で2枚の画用紙を重ねて制作し、病室にしっかりと飾らせてもらいました。

写真を並べてみた。右は自分。左は我が子。

今回、初めて隣り合わせにして眺めて見て、自分のときに作ってくれた父のこのときの気持ちを想像したりしました。実際に生む立場ではない男親・父として、「生まれてくる赤ちゃんのために、生んでくれる妻のために、自分たち家族を応援してくれる家族・友人のために対して何が出来るんだろう」と一生懸命考えて、自分の出来る特技でそれを表現、行動してくれているんじゃないかと感じます。それがこのレタリングであったり、自由さであったり、広い心の優しさなのかなと。改めて、この名前を作って貼る行為と同じく、自分自身も特技・特長を生かして出来ることを精一杯頑張ろうと感じさせてくれました。

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PROFILE holiday 堀出隼、美沙 アートディレクターの堀出隼と料理家の堀出美沙から成るクリエイティブユニット。「make everyday happy(毎日を楽しく)」をコンセプトに、アート&フードディレクション、ケータリング、空間演出、ディスプレイ、イベント企画、オリジナルグッズプロデュースなど「食とデザインとアート」を中心に活動、湘南・葉山に食堂「HOLIZONTAL」も営業。また子どものアートを募集・展示・評価する「holidaymuseum」をオンラインで開催中。2009年生まれの謡くんと2012年生まれの鈴ちゃんの子育て真っ只中。
http://we-are-holiday.com/
instagram @weareholiday
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