先輩パパとママの毎日コラムvol.319

Life is a Journey!!「妊娠前後のライフスタイル」

2020/4/7
Life is a Journey!!「妊娠前後のライフスタイル」 Life is a Journey!!「妊娠前後のライフスタイル」

フォトグラファーとして、ミュージシャン・絵描きの顔を持つ会社員の夫と愛娘にメロメロ。夫婦で綴る育児奮闘記第一弾は、体と向き合いながら過ごした赤ちゃんがやってくるまでのお話。

大好きな仕事も、旅も、写真も続けたいけど、そろそろ子どもも欲しい。

それまでの私は、いろんな国を旅する撮影の予定が数ヵ月先まで入っていたりと、とにかく働き詰め。休みの日だっていつも予定はビッシリ。ライブを見たりキャンプをしたり、ライフワークだったランニングではフルマラソンにも挑戦し、仕事も遊びも睡眠を削ってでも一生懸命にやっていました。

だから、妊娠を意識したことをきっかけに、無理をかけてきてしまったであろう体の声をきちんと聞きながら、穏やかな日を過ごせるように心がけることにしたんです。それが2017年の夏の終わりの、夫と新しい家に引越しをした頃のこと。

お仕事の日も、休みの日も、いつも写真を撮っています。お仕事の日も、休みの日も、いつも写真を撮っています。

「なにもしない1日を作る。ヨガやランニングを適度に楽しむ。とにかくたくさん寝る」

先輩ママのアドバイスを受け、準備期間には基礎体温をつけて葉酸を飲みはじめ、足が冷えることが気になっていたので寝る前はおなかを温めるようお灸や湯たんぽを、そして家での食事はできるだけバランスを考えた自炊にしました。そうすると自然に心と体のバランスがうまく保てるようになって、小さな自分の体の変化にも気がつけるように!

母娘6人、Joshua Tree National Parkにて!母娘6人、Joshua Tree National Parkにて!

毎年親友2人と海外旅行をしているのですが、2018年の秋の始まりの頃、それぞれの母親を連れてアメリカへ。母と娘、計6人で大きな車を借りてグランドキャニオンやラスベガス、パームスプリングスを経てロサンゼルスまで。とにかく自由に好きなことをとことん楽しむ旅をできたので、しばらく遠くに行くのはおやすみになるかな?なんて密かに思っていました。

気持ちの良い光が入るリビングでは、グリーンがぐんぐん育ちます。お家で過ごす時間が増えました!気持ちの良い光が入るリビングでは、グリーンがぐんぐん育ちます。

2018年の10月。なんだか寝ても寝てもずっと眠い。そして朝早く目が覚めてトイレに行きたくなる。今までこんなことなかったのに!最初は、あまりにゆっくり過ごしすぎておばあさんになっちゃったのかしら?なんて思っていました。何日か体調の優れない日が続くので、あれ?もしかして?と、しっかり毎日測っていた体温を見ると高温のまま。これはもしや!と淡い期待をしながら調べてみると、何もでてこない。なんだなんだ、やっぱり勘違いか!とがっかりしながら手を洗った後、再度検査薬をよく見てみるとハッキリと線が!!!!!うっかり見過ごすところでした。驚きと嬉しさと期待と不安と、いろんな気持ちが一瞬のうちにドンドン湧き出てくる。このおなかに赤ちゃんがいるの?予定日はいつなんだろう?どうやって調べるの?いつ病院へ行くの?と、とにかくわからないことだらけ。

いつもとなんら変わらないおなかを両手でそっとつつんで、「おーい!ずっと待ってたよ!ようこそ!」と、ニヤニヤ。初めて心でおなかの中の赤ちゃんに話しかけました。ちょうど夫もお休みの日の朝だったので、とりあえずそのまま寝室へ直行。「妊娠してるみたい」と伝えると、実感はないものの「えー?!」と寝ぼけながらも嬉しそうな顔をしていました。その時が来たらどうやって伝えようかなとか色々考えてはいたけれども、普通に言ってしまいました(笑)。

しばらく旅の仕事も入っていないので、仕事でご迷惑をかけることはないベストなタイミングでした。1年かけて少しずつ体と向き合い準備期間があってよかったと、ホッとしました。

可愛いドライフラワー、宝物です。可愛いドライフラワー、宝物です。

仕事から帰ってきたある日、妊娠の記念のお祝いにと、とても可愛いドライフラワーのプレゼントをくれました。

私には少しずつ体の変化があるものの、まだ目にも見えないし実感もあまりないだろうけど、夫にもこうやって一緒に喜んでもらえたことが何よりも嬉しかったです。

両親への報告には、心拍の確認ができてすぐに実家へケーキを持って行きました。“じいじばあばおめでとう”とプレートに書いてもらってサプライズの計画でしたがなかなか気がついてもらえず…プレートを読まずに食べられそうになってしまうという面白い状況になり、みんなで大笑い!ほっこりな報告になりました。

来年のクリスマスには赤ちゃんと一緒にツリーを見に行けるかな。来年のクリスマスには赤ちゃんと一緒にツリーを見に行けるかな。不思議だなぁ!

ちょうどつわりが始まったのが年末の忘年会シーズン。まだ安定期でもないし人にはなかなか話せない状態での忘年会への参加となりましたが、車で行くと満員電車の人混みも避けられて、お酒を飲まないのも不自然ではなかったので良かったです。

つわりはとても軽い方だったと思います。吐いたり気持ち悪いのはあまりなくて、夕方になると疲れたなと感じたり、立ち続けていると腰痛があったので、座りながら料理や歯磨きをしてとにかく無理をしないようにしました。

撮影現場では皆さんの優しさにいつも助けられていました。撮影現場では皆さんの優しさにいつも助けられていました。

撮影が数日間続いた日に少し体調が悪くなってしまったので、連続して撮影を入れないように調整しました。1日休めば次の日は元気に動けたので、働く日と休む日のメリハリをつけるように。仕事の日はカメラの機材や荷物が重たいので、夫の仕事の帰り時間に合わせて車で迎えにきてもらうことも何度かありました。

妊娠中に、はまった飲み物や食べ物がいくつかあります。つぶつぶのたっぷり入ったオレンジジュース、レモンの飴、夫の実家から送られて来た愛媛の美味しいみかん。とにかく柑橘系を欲していました。おなかが空くとフラフラしたので、おなかにたまるこんにゃくゼリーや小さなクッキーをカバンに常備し、気持ち悪くなる前にモグモグしていました。

大好きなお寿司はほぼ食べず(お正月にお刺身をひときれだけ!)。妊婦が食べない方がいいものについてはあまり知らなかったので、夫婦で調べてできるだけ気をつけました。

いつも健診の帰りは駅までおしゃべりしながらお散歩!いつも健診の帰りは駅までおしゃべりしながらお散歩!

最初の数回の健診は1人で行きましたが、出産までは夫の仕事のお休みに合わせて産婦人科へ。初めて一緒に心臓の音を聞いた時には、ウルウルしちゃった泣き虫夫婦。エコー写真を見るだけではなかなか理解するのが難しいと思うので、こうやって一緒に成長を楽しむことができて心強かったです。そして健診帰りは、体重の増加を気にせず好きなものを好きなだけというルールで、ご褒美ランチというルールに!駅まで続く川沿いの道を、まだまだ小さいおなかの子の名前を考えながら歩く時間がとても幸せでした。

日々大きくなるおなかにドキドキ。まさに人体の不思議を体感する貴重なとつきとおか。家族や友人の優しさや温かさに助けられ、楽しいマタニティ生活が始まりました!

夫編はこちら

石野 千尋

PROFILE

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1983年生まれ。東京工芸大学芸術学部卒業後、渡英。Central Saint Martins, London Collage of communicationを卒業。在学中より仕事を始め、色と光を大切に、世界中を飛びまわりながら日々写真を撮り続けている。
http://www.chihiroishino.com/Instagram @chihiroishino

(制作 * エチカ)

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