子育てエール!専門家による、ママパパ応援コラム
離乳食は、赤ちゃんが大人と同じ食事をするための第一歩です。でも子育てを初めてするママの中には、「いつから始めたらいいんだろう?」と悩む方も多いのではないでしょうか?今回は、離乳食を始める時期の目安や、そもそもなぜ離乳食が必要なのか、解説していきます。
離乳食を始める目安は?
厚生労働省が指針としている「授乳・離乳の支援ガイド」(※)では生後5、6ヵ月を開始の目安としています。早すぎる離乳食は食物アレルギーの原因になる可能性があるので、焦りすぎてもよくないのですね。
離乳食を始めるサインとして、下記が挙げられます。
・首がしっかり据わり、支えてあげるとおすわりができる
・ミルクや母乳だけでは足りなくなってきた
・大人が食べているものに興味を示す
・スプーンを近づけてみたときに嫌な顔をしない、押しのけないようとしない
生後6ヵ月を目処に1日1回、スプーン1杯から始めてみましょう。スプーンを口の中に入れても押し返したり吐き出さないようであれば、少しずつ量や回数を増やしていくとよいですよ。最初は、大人も赤ちゃんもゆっくりできる環境で、赤ちゃんの体調がよいときに行うようにしましょう。
※出典元:【厚生労働省】
http://www.mhlw.go.jp/index.shtml
「授乳・離乳の支援ガイド ‐Ⅱ離乳編‐ 」より
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/03/dl/s0314-10.pdf
離乳食は何のために必要?
1.栄養素の補給
赤ちゃんの成長にともない、母乳やミルクだけでは足りない栄養素を補っていく必要があります。
2.咀嚼(そしゃく)機能の発達
いろいろな食感を経験することで、口や顔の筋肉を動かすようになり、咀嚼(そしゃく)機能の発達につながります。
3. 消化機能の発達
離乳食をはじめることで、唾液や消化液の分泌量が増加し、消化機能が発達していきます。
4.味覚の発達
いろいろな味を知ることで、味覚の発達につながります。
また、食事をみんなで出来ることの楽しさを覚えたり、食事を通してコミュニケーション能力の向上にもつながるのです。
最後に
離乳食は、大人と同じものを食べられるようになるまでの準備期間です。食べることを嫌がってしまうこともあるかもしれませんが、焦らずマイペースに進めていきましょう。毎日離乳食を作ることが大変なときは、市販のベビーフードに頼るのもよいと思いますよ。赤ちゃんと一緒に、楽しい離乳期をお過ごしくださいね。